ホーチミン最大の仏教寺院「永厳寺(ヴィンギエム寺)」

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人口の約8割が仏教徒といわれてるベトナム。ホーチミン市内をざっと見るだけでも数百の仏教寺が点在しています。その中でもホーチミン人にとって最も有名な寺院といえば「永厳寺(ヴィンギエム寺)」です。永厳寺は遠くからもその姿をみることができる七重の塔や、本堂にある黄金の仏像など、多くの見どころを有する観光スポット。また、日本ともゆかりがあるため、日本人旅行者にも人気です。ここでは、永厳寺(ヴィンギエム寺)の魅力をご案内いたします。

目次

    市民劇場(オペラハウス)からタクシーで20分

    永厳寺から見える塔

    永厳寺(ヴィンギエム寺)は市街中心の市民劇場(オペラハウス)からタクシーで統一会堂のあるナムキーゴイキア通りを北上したところにあります。通りをまっすぐ空港の方面に走っていると、通りの左側にある七重の塔がみえてくるので、それが目印。

    日本にもゆかりがある由緒正しい寺院「永厳寺(ヴィンギエム寺)」

    永厳寺の敷地内

    ホーチミンの中心から少し離れたところにある観光スポット「永厳寺」は、1971年に建立された仏教寺院。ベトナムの伝統的な仏教建築と最新の建築技術を駆使して、1964年から1971年にかけて建てられました。

    境内の大きさも、ベトナム南部で最大規模の寺院となっています。

    永厳寺の参拝者

    建物のデザインは、11世紀の李朝のころ、ベトナム仏教教育の中心にあるベトナム北部の村にあった寺院をモデルにして建てられたもの。ベトナムの高校の教科書にも掲載されているほど、由緒正しき仏教寺院なのです。毎日、多くの参拝者が訪れています。

    永厳寺の本堂内部

    またこの寺院は、仏教を広めるために南ベトナムに来た、2人の北ベトナムの僧侶によって建てられましたが、この2人は日本に留学していた経験を持っていました。そんな歴史的なエピソードも日本人の私たちとの距離を一気に縮めてくれます。

    黄金の大仏や七重の塔などが見どころ

    永厳寺の大仏

    敷地内は左手に精進料理を扱う食堂や屋台があり、中央には観音像。脇にある石段を上がると、黄金の大仏や菩薩像がある本堂に行くことができます。本堂からは高さ40メートルの七重の塔を見晴らしよく見ることができます。本堂は、瓦屋根の端が空を突き上げるようになっているのが特徴的。

    日本と所縁ある証拠の鐘楼「平和の鐘」

    永厳寺の鐘楼

    この鐘楼は、日本の曹洞宗の寺院からベトナムと日本の友好と平和の象徴として寄贈されたもの。

    永厳寺の鐘楼

    日本語で「日本の沸子こぞりて捧げたる。平和の鐘はベトナムに鳴る」と記されています。

    ベトナム仏教徒に倣って参拝を「永厳寺」に行こう!

    永厳寺の本堂

    ホーチミン市内では最大級の仏教寺院「永厳寺」。ベトナムらしい観光を、と仏教寺院を巡る場合は、必ず立ち寄ってほしい観光スポットとなります。本堂では毎日、9時15分と15時15分から、約1時間15分の読経があります。

    また、永厳寺は外国からの観光客も多いので、ラフな服装でも大丈夫です。ただし、お経をあげている僧侶の邪魔になるような行為はNG。そのため、撮影時のフラッシュをたかないようにしましょう。また、お昼近くになると仏教徒は本堂中で昼寝をしているので、その睡眠の妨げにならないようにご注意を。

    観光情報

    永厳寺(ヴィンギエム寺) Chua Vinh Nghiem
    住所:339 Nam Ky Khoi Nghia St. Dist.3. Ho Chi Minh
    営業時間:6:30〜11:30 / 13:30〜18:00
    アクセス:市民劇場からタクシーで20分

    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。