ベトナム旅行で現金はいくら持っていく?費用目安と節約術
ベトナム旅行を計画中の方の中には、「いくら現金を持っていけば安心なのか分からない」という人も多いでしょう。物価が安いと言われるベトナムですが、昨今の世界的なインフレや歴史的円安を背景に、現地の事情も以前とは大きく変わっている部分もあります。
そこで、ここではベトナム旅行を計画している人に向けて、現地で必要な食費、交通費、観光費用を含め、ベトナム滞在費がどの程度かかるのかを具体的に説明します。
この記事では、4泊5日、2泊3日と日本人旅行者に人気の旅行期間ごとに必要な現金の目安を紹介します。また、両替のタイミングや現地の節約方法についても解説。これでベトナム旅行の費用が把握でき、安心して楽しい旅行を楽しめるはずです。
4泊5日のベトナム旅行に必要な現金はいくら?目安を紹介
4泊5日のベトナム旅行では、約7万円から10万円程度の現金を用意しておくと安心です。この金額は、食費、交通費、観光費、お土産代などを含めた費用をまかなうために必要な目安です。特に、食事や移動に関してはベトナムの物価が安いため、比較的少ない金額で充実した旅行が可能です。
観光地によっては、入場料やガイド料がかかる場所もありますが、いずれも安いため7万円から10万円の範囲で十分対応できます。
4泊5日の滞在でかかる主な現金
ベトナムでの滞在中、かかる費用の主な項目は次の通りです:
- 食費:1日あたり500円〜1,500円程度(屋台やローカルレストランを利用する場合)。
旅行者に人気のレストランや観光エリア中心のお店を利用する場合は3倍ほどかかります。 - 交通費:タクシーやGrab(ライドシェアアプリ)を使うと、1回の移動に数百円程度。とくにホーチミンは小さなエリアに観光スポットが集まっているので、徒歩での移動も可能です。
- 観光費:観光地の入場料は100円〜300円程度が一般的。基本的に自治体運営の施設なので入場料は安いです。
- お土産:お菓子や雑貨などの購入には数千円から2万円を予算に入れておくと安心です。
- スパ&マッサージ:安マッサージ(フットマッサージ)は30分1500円程度ですが、高級スパで贅沢な時間を、と考えている場合は2時間コース5000~7000円ほどの現金を考えておきましょう。ちなみにほとんどのお店でクレジットカード払いができます。
2泊3日/3泊4日のベトナム旅行で現金はいくら必要か
ベトナムでの短期間の旅行では、宿泊日数に応じた予算設定が重要です。2泊3日や3泊4日では、現地の滞在日数が短いため、効率よく予算を組むことがポイントになります。以下では、2泊3日と3泊4日の旅行で考慮すべき現金について解説します。
2泊3日のベトナム旅行で必要な現金はいくらか
2泊3日のベトナム旅行では、少ない時間を少しでも有意義に過ごすため、1日あたりの予算を多めに設定することが一般的です。食費や交通費、観光費用を含めて、現地では約5万円〜7万円の現金を持っておくと安心です。
往復の移動を考えると、丸1日遊べるのは1日間だけの旅行ツアーが大半なので、現地ツアーに参加するよりも、市内中心部で高級スパやガイドブックに掲載されているレストランに立ち寄るのがおすすめです。
3泊4日のベトナム旅行で必要な現金はいくらか
3泊4日のベトナム旅行では、少し余裕をもった予算を考慮する必要があります。現地での観光地巡りや現地ツアーに参加してアクティビティを楽しむなら、約7万円〜8万円の現金を用意しておくと安心です。食費や移動費に加えて、お土産代やツアー参加費など、日数が増えると共に使う現金も増えますが、それでも他の東南アジア諸国と比較して低予算で充実した旅行を楽しめます。
ベトナム旅行では現金払い以外でクレジットカードも可能。ただし注意点もある
ベトナム現地では現金以外でもクレジットカードも使えます。屋台や食堂、安マッサージ店や小規模雑貨店などでは使えないところも多いですが、旅行者向けのレストランや小洒落たお店、スパ、ホテル内施設などは基本的にどこもクレジットカードが使えます。
ただし、日本発行のクレジットカードをベトナムで使うと、不正使用と見なされてクレジットカード会社が制限をかけたり、クレジットカードの決済機との相性が悪く、なぜか決済エラーが発生して使えないことも時折あります。
それらのトラブルを避けるため、①クレジットカードは複数枚持って行く。②念のため必要分の現金も準備しておく、ことが推奨されます。なお、クレジットカードの対応は基本的にVISAとマスターなので、JCBはあまりおすすめしません。
現金がいくら必要か心配な人は「節約」を楽しむベトナム旅行
「現金がいくらあればいいか不安」と考えるベトナム旅行者は、むしろ節約を楽しむ旅のしおりを作ってみるのもいいかもしれません。まず、食費の節約には現地の屋台やローカルな食堂を利用するのが効果的です。フォーやバインミーといったベトナムの伝統料理は安くて美味しく、数百円でお腹いっぱいになることができます。
交通費もタクシーやバイクタクシーを使うよりも、Grabなどの配車アプリを利用すると割安です。また、観光では無料で楽しめる公園や寺院を活用し、入場料のかかるスポットは数を絞ると良いでしょう。
さらに、ベトナムでは物価が安いため、ちょっとした贅沢も低価格で体験できますが、無理に高級レストランや観光地に行かず、地元ならではの体験を選ぶことで節約しつつ、満足度の高い旅行が可能です。
高級スパで素敵なベトナムの思い出を、と考えている人は、事前予約することで割引や無料送迎、無料個室手配といった恩恵を受けられるので、お得に体験するよう心がけましょう。
ベトナム旅行者向け現地の現金事情。食事の物価目安を紹介
ベトナムの物価は日本と比較すると非常に安く、食事代もリーズナブルです。昨今は歴史的円安に見舞われており、確かに換金レートは以前よりも悪くなっていますが、それでも日本人からすると、まだまだ安いと感じられるはずです。
また、ベトナム旅行中は地元の屋台やローカル食堂で庶民のベトナム料理を楽しむことで現金を節約することができます。
屋台での食事とレストランでの食事の費用比較
ベトナムの屋台での食事は1食あたり100円〜300円程度と非常に安く、フォーやバインミーなどの代表的なベトナム料理を楽しむことができます。大衆食堂でも200円~400円で十分お腹を満たせます。
一方でカジュアルなレストランでは、1食あたり500円〜1,000円程度の予算を見ておくと良いでしょう。高級レストランでは1,500円以上かかる場合もありますが、全体的に見ればリーズナブルです。
個人旅行者向け!ベトナムのホテルはいくら現金が必要?宿泊施設の選び方【1泊の平均費用】
旅行会社主催のパッケージツアーには航空券とホテル代が含まれていますが、個人旅行では自分たちで手配が必要です。
ベトナムのホテル宿泊費は、ホテルのランクや立地によって大きく異なりますが、以下を参考にしてみてください。
ベトナムのホテル料金相場。現金とクレジットカード両方必要
ベトナムでは星なしの安ホテルであれば、1泊あたり約1,000円〜3,000円程度で快適な宿泊が可能です。ホステルやゲストハウスなどの格安宿泊施設を利用すれば、さらに低価格で滞在できます。
一方、3つ星から4つ星ホテルで7000円から1万円、5つ星の高級ホテルで1万円から3万円が相場となります。支払いはクレジットカード払いができますが、ベッドメイクや施設内利用時のチップは現金となるので、必ず少額紙幣の現金は持って行くようにしましょう。
ベトナムの観光地やスパで現金はいくら必要か。目安を紹介
ベトナムにはホーチミンやハノイ、ダナンなど、多くの有名な観光地がありますが、現地滞在中に訪れることができる観光スポットの入場料は一般的に安価となります。
例えばダナンから行ける世界遺産ミーソン遺跡やホイアンはいずれも1000円未満ですし、ホーチミンから行くクチトンネルの入場料は500円です。ただし、郊外は自力で行くのは難しいため、基本的に現地ツアーに参加することになります。
- 日帰りツアー(ハロン湾、メコンデルタなど):5,000円〜1万円
- アドベンチャーツアー(マリンスポーツやバイクツアーなど):4,000円〜8,000円
地域によりアクティビティの選択肢が豊富なため、旅行スタイルに合わせて持って行く現金を調整すると良いでしょう
ベトナム旅行で体験したいスパやマッサージ。現金はいくらかかる?
ベトナムは安くて高品質なスパやマッサージが体験できる国としても有名です。都市部では、観光客向けのスパが数多くあり、価格も手頃です。以下が一般的なスパやマッサージの料金相場です。
- フットマッサージ(30分~1時間):1,500円〜3,000円
- スパ(90分から2時間超えのパッケージコース):4,000円〜1万円
ベトナム旅行の空港で現金はいくら必要か。航空券の費用と節約術
ベトナム旅行にかかる大きな出費の一つが航空券代です。通常はパソコンでクレジットカード決済して航空券を手配するでしょうが、空港現地で荷物の重量超過分や免税を超えた課税分は現金で払う必要があります。
予め分かっていればいいのですが、多くのケースでは想定外の費用となるので、1~3万円程度の現金を財布に入れておくといいでしょう(荷物の重量超過分はかなり高いです)。
ベトナム行き航空券の料金相場と節約術
日本からベトナムへの航空券の料金は、時期や航空会社によって異なります。一般的な料金相場は以下の通りです:
- LCC(格安航空会社):往復で3万円〜6万円程度
- フルサービスキャリア(レガシー):往復で7万円〜12万円程度
航空券を安く手に入れるための節約ポイント
- 早期予約:航空券は出発日が近づくほど高くなるため、できるだけ早く予約することで費用を抑えられます。
- LCCを利用する:LCCはサービスが少ない代わりに、非常に安価な航空券を提供しています。手荷物の料金や座席指定料金を加味しても、フルサービスキャリアより大幅に安くなることが多いです。
- フラッシュセールを活用する:LCCや旅行会社が定期的に行うセールを利用すれば、さらにお得に航空券を購入できます。フラッシュセールは数日間のみの実施ですが、航空券が0円や100円など大幅値引きされることもあります。とくにベトジェットやベトナム航空は頻繁にセールを実施しています。日本の航空会社ではJALよりANAの方が実施回数が多い印象です。
まとめ:ベトナム旅行で現金はいくら必要かを考えるコツは現地の過ごし方
ベトナム現地で大きな現金が必要となる場所は、「現地ツアーの参加費用」、「スパのコース」、「高級レストラン」の3つとなります(ホテルと航空券を除く)。現金をいくら持ち込むか考えるにあたっては、上記3つをどの程度体験するかを考えてみると良いでしょう。「現地ツアーには参加しないから、その分スパのコースを楽しみたい」、「現地の食事は屋台や食堂で済ませるから、その分を現地ツアーの参加費に回そう」といった工夫をすることで節約が可能です。