【ベトナム】ホーチミンで水上マーケット観光!行き方や見学方法を解説

東南アジアと言えば、「水上マーケット(水上市場)」が有名です。ベトナムのホーチミン旅行で水上マーケットを見学する場合はホーチミン郊外メコンデルタ地方・カントーに向かうのがおすすめです。

そこで、ここではホーチミン発水上マーケットの行き方・観光方法を解説します。

目次

    ベトナム旅行者が水上マーケット観光をしたい場合はどこへ行く?

    ベトナム旅行者が水上マーケット観光をしたい場合はどこへ行く?

    水上マーケット(水上市場)と言えばタイが有名かもしれません。確かにベトナム旅行で水上マーケット見学という観光はあまり聞きません。

    しかし、ベトナム国内でも河川流域では水上マーケットが毎朝開催されているのはご存知でしょうか。場所は南部メコンデルタ地方となり、国際河川として知られるメコン川の支流が流れる地域で水上マーケットが盛んに行われています。

    ベトナム北部ハノイには水上マーケットはない?

    ベトナム北部ハノイには水上マーケットはない?

    ネットでベトナムの水上マーケットを調べている人の中には、「ハノイに行くんだけど、ハノイには水上マーケットはないの?」という疑問を持つ人もいます。

    しかし、残念ながらハノイにはメコン川のような国際河川が流れていないので、水上マーケットを開催できるほどの幅広い河川がありません。

    ベトナム南部ホーチミンから行ける水上マーケットはどこ?

    ホーチミンから行ける水上マーケットはどこ?

    ベトナム南部ホーチミン旅行者が行ける水上マーケットのスポットは「カイベー」、「カントー(カイラン)」、「ソクチャン(ガーナム)」の3つがメジャーとなります。

    いずれもメコンデルタ地方の都市となり、ホーチミンから行く場合は現地ツアーに参加するか、個人で自力で行くことになります。自力で行く場合はミエンタイバスターミナルから各都市に行く長距離バスに乗ることになります。

    ホーチミン発の現地ツアーで行ける水上マーケットは「カイベー」だけ

    ホーチミン発の現地ツアーで行ける水上マーケットは「カイベー」だけ

    ベトナム旅行者の中でホーチミン発の現地ツアーに参加して水上マーケットを見学したいと言う人は、「カイベー」を選択することになります。カイベーは同じメコンデルタ地方でもホーチミン寄りとなり、ホーチミン中心部から車で3時間強で行くことができます。

    ただし、早朝にホーチミンを出発してもカイベーの水上マーケットに到着するのは11時頃となり、この時間だとすでにピークは過ぎて商船は大半が引き揚げてしまっています。

    カイベーではベトナム水上生活者の様子を見ることができる

    カイベーではベトナム水上生活者の様子を見ることができる

    ホーチミン発カイベー行きの現地ツアーでは、大規模な水上マーケットは期待できませんが、その代わりベトナム水上生活者の様子をうかがうことができます。

    水上生活者は主に陸に土地を変えない貧困層や、水上マーケットで商品を売買して生計を立てている人が暮らしています。船上でも生活できるようにキッチンや物干し竿を完備しているのが普通。

    ベトナム水上生活者の様子

    ベトナムでは河川に住宅や商店を築き、コロニーのような生活圏を構成しているところもあります。日用品店やガソリンスタンドは商船を相手に売買ができますし、学校も経営することができます。

    これまでベトナム政府は水上生活を認めていませんでしたが、近年は彼らに住所を与えるようになりました。

    ベトナム・ホーチミンからカントーの行き方。水上マーケットまでの道のり編

    ベトナム・ホーチミンからカントーの行き方。水上マーケットまでの道のり編

    ベトナム水上マーケットで最も知名度が高いのは「カントー」となります。ホーチミン発の現地ツアーは出ていませんので、行きたい場合は自力で行くことになります。

    カントーまではホーチミン西方にあるミエンタイバスターミナルからカントー行きのバスに乗っていくことができます。乗り換えはありませんが、所要時間は5時間強と遠いので、横になれるスリーピングバスか、最低でも冷房付の大型バスに乗ってください。もし安さを追求してミニワゴンのバスに乗ってしまうと本当に地獄です。

    ベトナム北部ハノイからカントーへの行き方

    ハノイからカントーへの行き方

    上記で触れたように、ベトナム北部ハノイには水上マーケットを開催している観光地がありません。そのため、ハノイ旅行者がベトナムで水上マーケットを見学したい場合は、南部カントーまで足を運ばなければなりません。

    ハノイからカントーは直線距離で約1200kmとなります。これは青森から福岡と同じ距離となるので、バスや列車では相当厳しい旅路となります。

    一方でカントーには国際空港・国内空港ともに存在しているため、ハノイから飛行機で行くことができます。その場合の所要時間は2時間10分となります。国内線であれば片道数千円で行くこともできるので、1泊か2泊の旅程でスケジュールを組んでみるのもいいかもしれませんね。

    メコンデルタ中央都市カントーで1泊!市内観光を楽しもう!

    カントーで1泊!市内観光を楽しもう!

    カントーはメコンデルタの中央直轄市となり、地方最大都市です。カントー中心部には大きなショッピングセンターもありますし、日本人旅行者が満足できる4つ星、5つ星ホテルも最近は増えてきました。

    上記でも触れましたが、水上マーケットが開催するのは早朝の早い時間となります。ホーチミンからカントーまでは5時間強となり、カントーに到着した日はすでに水上マーケットは終わっているので、その日はカントー市内に宿泊して、翌早朝にタクシーで水上マーケットの開催地であるカイランまで向かうといいでしょう。

    カントーの観光スポットとは?現地の楽しみ方

    カイラン水上マーケットを前日に控え、その日はカントー市内を観光することになりますが、カントーの市内中心には下記観光スポットが点在し、いずれも徒歩もしくはタクシーですぐに行くことができます。

    • カントー博物館
    • ホーチミン博物館
    • 軍事博物館
    • ニンキエウ公園
    • タンアン市場
    • カントー市場
    • ナイトクルージング
    • ナイトマーケット
    • ミーカン・ツーリスト・ビレッジ

    上記はいずれも徒歩で行くことができます。タンアン市場、ナイトクルージング、ニンキエウ公園、ナイトマーケットは目と鼻の先となりますので、夜に向かうのがおすすめです。

    食事処は清潔な冷房付のレストランは残念ながらありません。デタム通りは10を超える大衆食堂が並ぶ食堂街となるので、一度歩いてみるといいでしょう。

    ナイトマーケットは規模は小さいが外国人もちらほら見かける
    ナイトマーケットは規模は小さいが外国人もちらほら見かける
    カントー博物館。カントー市の歴史を追える
    カントー博物館。カントー市の歴史を追える

    メコンデルタ・カントーから行く「カイラン水上マーケット」への行き方~当日編

    カントーから行く「カイラン水上マーケット」への行き方~当日編

    カントー観光は早々に切り上げて、翌日のために今夜は早いうちに寝ておきましょう。

    早朝は4時か5時くらいに起きて、ホテルスタッフにタクシーを呼んでもらいましょう。カイラン水上マーケットまでは車で約20分程度で行くことができます。

    メコン川の支流に到着したら、①小さなモーターボートの店主と交渉して乗船。②大型観光船に乗船、のどちらかを選択できます。

    おすすめは①ですが、小さな子供がいる場合は②の方が安心できるかもしれません。

    水上マーケットで飲み物を買う

    モーターボートで水上マーケットを見学していると、ご覧のように小さな商船が食べ物を売りに寄ってきます。飲み物やフォー、バインミーといった軽食を買うことができます。

    カントー(カイラン)で早朝水上マーケットを楽しもう!船の売買の様子を見学

    カントー(カイラン)水上マーケットを楽しもう!

    カントー(カイラン)水上マーケットの見どころは大きな卸売り船売買している様子の見学です。卸売り船は長い竿に自船の商品を引っかけているのが特徴です。パイナップルやかぼちゃ、スイカなどが高く掲げられているのを見ることができます。

    カイラン水上マーケットの売買の様子

    目当ての商船・卸売船を見つけたらゆっくりとしたスピードで寄っていき、船を横に付けて物品の売買をします。

    水上マーケットが開催されるカイランは他の地域よりもメコン川の幅が広いため、大きな商船が数十と往来することができます。5時~10時頃までがピークとなり、10時以降は徐々に船は撤収してしまいますので、絶対に遅れないようにしてください。

    まとめ:ベトナムで水上マーケット(水上市場)観光ならカントーへ行こう!

    今回はベトナムの水上マーケット(水上市場)の行き方や現地の様子をご案内しました。ベトナム旅行で水上マーケットを見学したい場合は、ホーチミン発カントーから行くカイラン水上マーケットがおすすめです。

    前泊(1泊)しなければならないため、なかなか日系の旅行会社で現地ツアーを催行しているところはありませんが、旅慣れた方や2度目のベトナム旅行者は、是非ホーチミンから行ってみてください。