ホーチミン旅行でおすすめの予防接種

ホーチミン は買い物やスパ、少し足を運べばメコン川など見どころが多く観光にも人気のエリアです。ベトナムは温暖な気候で過ごしやすい国ですが、日本とは違う東南アジア特有の病気や感染症があるので渡航前に注意が必要です。アクティビティや滞在場所によっても必要な予防接種が異なりますので、ぜひ参考にして下さい。

目次

    おすすめ度 ★★★★☆ A型肝炎

    A型肝炎の予防接種

    A型肝炎は不衛生な管理に置かれた食事から起こる感染性ウィルスです。ベトナムの浄水設備は発展していないので、生水を直接飲まなくても水道水で洗ったサラダからも感染します。ホーチミン は魚介類が安くて美味しいのですが二枚貝は注意が必要です。

    ホーチミン は屋台が多いですが、ハエがたかっていたりと衛生面で不安がある場所では食べない方がいいでしょう。A型肝炎に掛かると、約1カ月の潜伏期間を得て、発熱、吐き気、倦怠感や黄疸など症状がでて、数週間で収まります。ほとんどの方が軽症で済みますが、体力のない子供や年配者がかかると重症化する事もあるので注意が必要です。

    A型肝炎の予防接種

    A型肝炎に掛かったら特別な治療はなく、安静にして自然と治癒するのを待つだけです。そのため予防接種を受けておいた方がいいです。予防接種は計3回受ける必要があります。。全て受け終わるのに半年以上掛かるので渡航が決まったらすぐ受けるようにしましょう。一度接種すると五年間の抗体が付くので、ホーチミン だけではなく東南アジアによく旅行に行く方は受けておいて損はないでしょう。

    おすすめ度 ★★★☆☆ 破傷風

    破傷風の予防接種

    破傷風は主に土壌に生息しているウィルスで、傷口から感染します。発症すると倦怠感が起こり、痙攣、発語障害を発症し呼吸困難になり、治療が遅れると死に至ことがあります。

    ホーチミン の市内は舗装されていますが、街中を離れるとまだまだ田舎風景が多くあります。メコン川やマングローブの森など舗装されていない場所に行く際はサンダルは避けスニーカーを履くようにし、傷を負ったさいにはすぐに消毒をして下さい。

    破傷風の予防接種

    日本では子供の時に3種混合ワクチン(ジフテリア・破傷風・百日咳)の接種を行なっており、10年間は免疫が付いています。そのため渡航時に20代後半以上の方であれば免疫が切れているので追加の予防接種を受けることをおすすめします。予防接種の回数は、初回と3~4週間後に2回目、そして一年後に3回目を接種します。1年以上掛かるため3回全てを打つのが難しくても2回は打ってから渡航しましょう。

    おすすめ度 ★★★☆☆ 日本脳炎

    日本脳炎の予防接種

    蚊を媒介しておこる感染症で農村部に多くみられます。すぐには発症せず、5日〜2週間の潜伏期間を経て高熱、頭痛、めまい、痙攣などの症状が起こり、発症者の半数に後遺症が残る恐れがあり、最悪死に至ります。

    特に5月~7月の気温が高くなる時期に最も発症が報告されています。感染すると高熱、頭痛、吐き気、発作などの症状がみられ、半数近くに後遺症が残り、約3割の方が亡くなってる恐ろしい病気です。ちなみに、よく誤解されていますが、日本脳炎は日本発祥のウイルスというわけではありません。1933年に日本人が日本脳炎のウイルスを発見したことから、栄誉をたたえて“日本”の名がついています。

    日本脳炎の予防接種

    こちらも子供の時にワクチンを接種していても、大人になると免疫が切れています。25歳以上の方は追加接種をお勧めします。ワクチンは一回目を打った4週間後に2回目、そのまた一年後に3回目を接種するのが理想です。日本脳炎に掛からない為には蚊にさされないことが1番重要になってきます。網戸のないホテルに宿泊しない、虫除けスプレーや長袖を持って行くことをおすすめします。

    「備えあれば患いなし」。安全・快適なホーチミン 旅行を

    「備えあれば患いなし」。安全・快適なホーチミン 旅行を

    予防接種は一回では終わらないので、旅行が決まったらスケジュールを押さえて事前に受けておきましょう。感染症は最悪死にいたることもある怖い病気です。予防接種は事前に受けて置くことで重症化することを防げ、身近な人への二次感染防ぐことができます。そして症状が出た場合速やかにに病院に行き手当て受ける事も大切です。

    海外で病院にかかる場合は高額請求になるので、もしもに備えて海外保険にも入っておくといいでしょう。また、複数回受ける場合も「間に合わないからいいや」と思わないように。1回だけの予防接種でも効果がまったくないわけではなく、重症化を防ぐこともできます。