ダナン観光における治安情報！現地在住者がご案内

初めてのベトナムのダナン観光者は、現地の治安が気になりますよね。東南アジアと言えば治安があまりよくないイメージがありますが、実際ダナンはどうなのでしょうか。そこで、今回はダナン在住ライターが、現地の治安を正直にお伝えいたします。

ダナン市の観光エリアは基本的にどこも治安は良好

ダナンは隣の世界遺産ホイアンと並び、ビーチリゾート地としてここ10年の間で著しい発展を遂げました。その背景にはダナン市長がダナンをリゾート地として外国人観光客に誘致するため、市内の浄化作業に力を入れたことが要因に挙げられます。ダナンの道路がハノイやホーチミンと比べて非常に清潔で整備されているのも、現ダナン市長の功績となります。

ダナン市内の観光エリアの治安情報

ダナン観光客の活動エリアである市内中心部の現地の治安はいかがでしょうか。市内中心部には3つ星から5つ星ホテルが建ち並ぶほか、ダナン大聖堂、ハン市場、コン市場、チャム彫刻博物館といった観光スポットに行くことができます。

上記ダナンの観光エリアの治安は、「非常に良好」となります。昼も夜も気軽に出歩くことができますし、凶悪事件は滅多に聞きません。ベトナム含む発展途上国では、ドラッグやマリファナが横行する傾向にありますが、ダナンに限ってはそれほど件数もなく、治安は全体的に良好となります。

バクダン通りは夜遅くまで若者でにぎわっている。治安もいい

ダナン市内中心部の中でもハン川に沿って南北に走るバクダン通りは、夜遅くまで若者でにぎわっているメッカとなります。繁華街と呼べるほどお店は多くはありませんが、通り沿いには現地の若者の間で流行っているカフェやナイトバーが並んで営業しています。最近はお洒落なカフェも大分増えてきたので、ダナン市内に宿泊の観光客は、一度歩いてみてはいかがでしょうか。

ダナン観光の中心「ミーケービーチ周辺」の治安情報

ダナン市内の中心は、上述したダナン大聖堂やチャム彫刻博物館周辺となりますが、その一方で観光の中心は、ここミーケービーチ周辺となります。ミーケービーチ周辺は海鮮レストランやスパ、お土産店、ホテルなど観光客に特化したお店が続いています。

ただし、外国人バックパッカーも多く、深夜営業のナイトバーも増えているため、酔っ払った外国人や現地人も多く、女性が夜に出歩いていると声をかけられることもあるかもしれません。

その一方で昼間は非常に治安がよく、観光エリアも広範囲のため、それほど人込みもありません。ダナン観光の象徴として絵に描いた南国ライフを満喫することができるはずです。

ホイアン観光における現地の治安をご案内！

ダナンからタクシーで40分程度のところにある隣町のホイアンは、世界遺産に登録された旧市街が最大の観光地となります。ホイアン好き観光客の中には、旧市街近郊のホテルに宿泊する人も多いですね。そのホイアンにおける治安は、「旧市街はスリに要注意」です。ダナンと同様に凶悪な事件はありませんが、旧市街は大勢の人が行き交うため、夜間は特にスリに注意が必要です。

ダナンもホイアンも治安は良好。でもスリには注意！事例と対策

ダナンもホイアンも他の東南アジアの観光都市や繁華街と比べると、各段に治安がいいのが魅力です。しかし、発展途上国全般に言えるように、スリやひったくりは多発します。

スリは大勢の人が集まる場所で行われるため、ダナンの観光地であれば「市場」や「ナイトマーケット」に注意が必要です。市場で値段交渉をしている隙に、後ろから財布を抜かれる事例が多発しています。

スリの対策としては、「ポケットに財布を入れない」、「チャックがないトートバッグは使わない」、「多額の現金は持ち歩かない」ことがおすすめです。レストランやスパ、お土産店といった観光施設では、大抵クレジットカードが使えますので、VISAかMasterカードを持っておくと便利です。

ダナンは治安はいいがひったくりに注意。事例と対策

ダナンはチャンフー通りやバクダン通りといった観光客にとってのメインストリートがありますが、そこで時折発生するのが「ひったくり」です。ひったくり犯はバイクに乗った二人組で、後ろの人間がバッグやスマホを狙ってひったくります。バッグの場合は紐が千切れればいいのですが、そのまま引きずられて大怪我を追う事件も報告されています。日本人は観光客と分かりやすい格好をしているので、よりターゲットにされやすいです。

ひったくり対策としては、「ポーチは肩にぶら提げない」、「現金はポーチにいれない」、「歩きながらスマホを操作しない」、「バッグは道路側ではなく歩行者側に提げる」などが効果的です。上述したようにダナンは基本的に治安は非常にいいですが、ひったくりには注意してください。

ダナンやホイアンの夜の治安。女性の夜歩きはできる？

ダナンやホイアンにおける夜間の治安ですが、よく基準として表現されるのは「女性の夜歩きができるかどうか」ですね。ダナンは近年都市化が進んできて、いろんな国籍や人種の人々が行き交うようになりました。そのため、自然と治安は悪くなるのですが、ダナン全体としてみると治安は良く、女性の夜歩きも普通にできます。ただし、上述したように、ミーケービーチ周辺は夜になると酔っ払いも多くなりますし、人気のない道路をひとりで歩いていると、ひったくりに遭う確率も高くなります。

そのため、治安の良し悪し関係なく、「大金は持ち歩かない」、「スマホななるべく取り出さない」、「カタコトの日本語をしゃべるベトナム人についていかない」といった基本的な心構えは必要となります。その上で、ダナンやホイアンの夜を出歩くのであれば、「ダナンやホイアンの夜も治安は良好」と断言することができます。

Writer／この記事を書いた人

古川 悠紀
トラベルライター

大学卒業後、日本で販売店営業、外資（米国）メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム（アルク出版）」、「複住スタイル（英和出版）」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。