ベトナム伝統のアオザイ特集!歴史・写真館&お土産情報
ベトナムの伝統民族衣装のアオザイ特集!アオザイの歴史や写真館の情報、お土産に買って帰りたい場合のポイントや注意点をご案内します。
ベトナムの民族衣装アオザイの歴史
世界各国にはそれぞれ伝統の衣装というものがありますね。日本では着物がその象徴。そしてベトナムではアオザイとなります。ベトナムの伝統的な衣装としては2000年前からあったとされていますが、デザインは宗主国の中国に倣ったものが多くありました。
上衣と下衣に分かれる現在のシンプルな見た目になったのは、1800年代頃といわれています。デザインの起源はいくつか説がありますが、元は農民の衣装が由来と言われています。その農民の衣装を著名な画家が、モダンなデザインにしたことがいまのはじまり。
当時ベトナムは中国やフランスから侵攻を受けていたため、ベトナム政府は国のアイデンティティを守ろうと、国民に対して外出時にアオザイの着用を義務付けたこともありました。
ただし、皮肉にもいまの美しく優美なアオザイに姿を変えたのは、当時ベトナムを植民地としていたフランスでした。中国の奥ゆかしさとフランスの自由かつ優美なデザインを取り入れたのが、いまのアオザイと言われています。
ベトナム旅行でアオザイ女性はどこで見ることができる?
ベトナム旅行者は観光中に普通にアオザイ女性を見ることができるのでしょうか。現在一般のベトナム人がアオザイを着る機会というのは下記となります。
1.学生の卒業式
2.中高生の制服
3.冠婚葬祭
4.政府自治体の役所
ただし、旅行者向けのレストランやホテル、ツアー先などでは、従業員が意図的にアオザイを着用してくれているので、アオザイ女性を見るに困ることはありません。
純白のアオザイは実は中高生だけ
アオザイといえば、ガイドブックやテレビでよく見るのは純白のアオザイではないでしょうか。実は、白いアオザイは中学生及び高校生の制服となり、学校を卒業した成人女性が着ることはほとんどありません。ちなみに昔の話になりますが、アオザイの白色は処女を意味するそうです。
カラフルなアオザイ女性
一般的に成人女性が着るアオザイは、ピンク、紫、赤、黄色、緑、青など。また胸元に刺繍が入っているデザイン性に富んだアオザイもあり、こちらは中高年世代に人気があります。「胸元に刺繍が入っていると太っているカモフラージュになる」とのこと。若い方はピンクや赤、黄色がいいのでは。伝統的にも赤や黄色は幸運を呼ぶとされています。
アオザイはチャイナドレスとは全くちがう
よく言われるのが、「アオザイって中国のチャイナドレスと似ているよね」というもの。確かに見た目はそうかもしれませんし、ベトナムは1000年以上中国に支配されていたため、少なからず影響は受けているでしょう。
しかし、ワンピースであるチャイナドレスと上衣と下衣に分かれているアオザイは別物。アオザイはくびれに三角形の肌の露出部分があり、この肌を美しく見せることがアオザイを着こなすポイントと言われています。昔は「アオザイを美しく着こなすために、太ったらダイエットしていた」なんて話も聞きます。
友達・女子旅・カップル・ファミリーでアオザイ写真館で記念写真!
ハノイやダナン、ホーチミンには旅行者向けのアオザイ写真館があります。日本語対応ができるのはハノイとホーチミンにいくつかあり、とりわけホーチミンに多くあります。
カラフルなアオザイの中から、好きなデザインを選んだあとは、メイクアップをしてくれます。メイクアップはどのお店もコースに含まれているのでご安心ください。
男女の友達や女子旅でワイワイおしゃべりしながら撮影するのも楽しいですし、カップルの思い出、子供と一緒に記念撮影なんかもできます。
アオザイは女性だけと思いがちですが、実は男性向けもあり、冠婚葬祭などで着用されます。もちろんどの写真館も男性用のアオザイも用意しているので、男女仲良く写真撮影に臨むことができます。
撮影したアオザイ写真はプロのデザイナーが綺麗に仕上げてくれます。その後、CD-ROMや印刷してアルバムにして受け取ることができます。早い時間に撮影できれば、当日の夕方に出来上がりますが、基本は翌日仕上がりで、宿泊ホテルに届けてくれます。もし時間がない方は、パソコンのメールに送ってもらうこともできますのでご安心ください。
ホーチミンのアオザイ写真館
アオザイをお土産に買いたい場合は?
アオザイ写真だけでは物足りない!という方は、アオザイをお土産に買っていくこともできます。買う方法は2つあり、1つは「オーダーメイド店で新調する」方法。もう1つは「スーパーやアパレル店で既製品を買う」方法です。
一昔前まではアオザイといえば一人ひとりがオーダーメイドするのが普通でしたが、最近は旅行者からの人気もあって既製品も多く見かけるようになりました。
値段はオーダーメイドの方がちょっと高いですが、実はそれほど変わりません。重要なのは生地の質と刺繍の入れ方となるので、安く済ませたいのであれば、店員に予算を伝えるのがよさそうです。またオーダーメイドは最短でも翌日仕上がりなので、ベトナム旅行初日に行くのがおすすめです。
また、オーダーメイドはアオザイのみではなくワンピースやジャケット、コート、シャツなども受け取っているのが普通なので、是非これを機会に新調してみてください。