タイ・バンコクでクレジットカードは使える?現地事情解説

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海外旅行では盗難や紛失防止のため現金よりもクレジットカードが重宝します。タイのバンコク旅行でもクレジットカードは必需品の1つとなりますが、一方でバンコク市内であってもどこでもクレジットカードが使えるわけではありません。また、クレジットカードを使う際には注意点もあります。

ここではタイのバンコクでのクレジットカード利用に対する不安を解消し、現金を準備すべき場所や安全に使うためのコツを具体的に紹介します。これからの旅行に役立つ情報をぜひ参考にしてください。

目次

    タイ・バンコクでクレジットカードが使える場所とは?

    バンコクでクレジットカードが使える場所とは?

    バンコクはタイの首都であり、観光地としても非常に人気のある都市です。クレジットカードが使える場所も多く、主要な観光地やショッピングモール、ホテル、レストラン、カフェ、さらには大型のスーパーマーケットでもクレジットカードが利用できます。

    バンコクのクレジットカード普及率は84%!コーヒー一杯でも使える

    バンコクのクレジットカード普及率は84%と非常に高く、旅行者だけでなくタイ人も日ごろからクレジットカードを愛用します。コンビニのおにぎり1個からカフェのコーヒー一杯でも気軽に使えるのがバンコクのクレジットカード事情となります。

    主要な観光地や商業施設での利用状況

    バンコクの主要な観光地、たとえばワット・プラケーオやエメラルド寺院周辺では、大型の土産物店や観光客向けの施設でクレジットカードが使える場合があります。ショッピングモールや高級ホテル、レストランはもちろん、カフェやスパでもクレジットカード決済が可能です。

    ショッピングモールやカフェでの決済方法

    バンコクの有名なショッピングモール(サイアムパラゴン、MBKセンター、エンポリアムなど)やチェーンカフェでは、ほとんどの場合クレジットカードを利用できます。これらの施設では、現金払いよりもクレジットカード決済の方がスムーズであり、特に外国人観光客にとって便利です。

    タイ・バンコクの屋台や市場ではクレジットカードは使えない

    バンコクの屋台や市場ではクレジットカードは使えない

    一方で、バンコクの屋台や市場、ローカルな食堂などの小規模店舗では現金のみとなり、クレジットカードが使えないことが一般的です。その理由は単純で、クレジットカードの決済機の導入に手間がかかるほか、クレジットカード会社に支払う手数料が高く、安いものを販売する市場では割に合わないことが挙げられます。

    屋台や市場はバンコクの文化の一部であり、ここで現地の食べ物や雑貨を楽しみたい場合は、必ず現金を用意しておく必要があります。

    タイ・バンコク市内におけるクレジットカードの国際ブランドごとの利用状況【VISA・Mastercard・JCB】

    バンコク市内におけるクレジットカードの国際ブランドごとの利用状況【VISA・Mastercard・JCB】

    バンコク及びタイではクレジットカードの中でも、最も広く使われているのがVISAとMastercardです。バンコクでクレジットカードが利用できるお店のほぼ100%で対応しています。

    JCBは日本のクレジットカード会社となるため、こちらを持っている日本人も多いことでしょう。バンコクでJCBが使える場所は、日本人観光客が多くいる店舗やホテル、また日本人観光客をターゲットにしているお店施設となります。VISAとMastercardと比べると対応店舗は限られています。

    VISAとMastercardが主流の理由とJCBが使いづらい背景

    VISAとMastercardはタイだけでなく世界どこでも使える最もシェアの高いクレジットカード会社なので、バンコク市内の大部分の商業施設やサービス業で受け入れられています。

    一方でJCBを持つのは日本人観光客くらいですし、JCBは決済会社によってVISAやMastercardよりも手数料が高く設定されていることが多いので、店舗はあまり導入したがらない背景もあります。

    タイ・バンコクではカード決済エラーも多発!必ず複数枚のクレジットカードを持っていくべき

    バンコクではカード決済エラーも多発!必ず複数枚のクレジットカードを持っていくべき

    これはバンコクだけでなく海外旅行先でよくあるトラブルです。日本で発行したクレジットカードをバンコクで使うと、不正利用とみなされて決済ができない場合があります。また、そうでなくともお店の決済機(ハンディ機)と相性が悪く、なぜか決済がエラーとなるケースもよくあります。

    そのため、VISAとMastercardを含むクレジットカードは、最低でも2枚以上持っていくようにしましょう。

    タイ・バンコクのホテルやレストランでのクレジットカード利用のメリット

    バンコクのホテルやレストランでのクレジットカード利用のメリット

    バンコクのホテルやレストランでは、クレジットカードの利用が非常に便利です。特にホテルではチェックイン時にデポジットとしてクレジットカードの提示を求められることが一般的です。

    デポジットとは、滞在中に発生する可能性のある追加料金に備えて、保証金として一時的に預けるお金のことです。このデポジットをクレジットカードで行うと、現地通貨の持ち合わせが不足する心配がなくなり、返金処理もスムーズに行われます。

    デポジットの金額は高級ホテルであればそれだけ高額になりますが、一般的には1~2万円程度となります。

    レストランでも、クレジットカードを使うことで現金の煩わしさを避けることができ、特に高級レストランや観光客向けの店舗では、クレジットカードが広く利用されています。また、クレジットカードを使うことで、現金での細かい支払いを避けられるため、スムーズに会計を済ませることができます。

    タイ・バンコク旅行でクレジットカード利用時の手数料と現地事情

    バンコク旅行でクレジットカード利用時の手数料と現地事情

    バンコクでクレジットカードを利用する際、手数料についての注意が必要です。クレジットカードを利用すると、多くの場合、為替手数料や店舗によっては別途手数料が発生することがあります。例えば、JCBカードは一部の店舗で利用可能ですが、手数料がかかることがあるため、支払う前に確認が必要です。

    また、バンコクでは、クレジットカードでのキャッシングも可能ですが、この場合も手数料がかかることが多いです。ATMでのキャッシングには、スキミング被害のリスクも伴うため、安全な場所での利用が推奨されます。

    クレジットカード手数料に関する注意点

    クレジットカードをバンコクで使用する際には、為替手数料や店舗独自の手数料に注意しましょう。お店によってはクレジットカード会社に払う決済手数料をお客に負担させるところも普通にあります。本来これは加盟店の規約違反なのですが、現状は世界をみてもまかり通っているのが現実です。

    タイ・バンコクでのクレジットカード利用の注意点

    タイ・バンコクでのクレジットカード利用の注意点

    タイ・バンコクでクレジットカードを使う際は、いくつかの重要な注意点を押さえておく必要があります。特に、スキミングや盗難などの犯罪が発生するリスクを理解しておくことが大切です。

    クレジットカードを使う際は、ATMや決済端末の安全性に注意し、使用後は必ず自分のカードかどうかを確認しましょう。また、タイではキャッシュレス決済が徐々に普及していますが、現金が必要な場面もまだ多いため、クレジットカードのほかに現金も用意しておくことが安心です。

    スキミング対策と安全なATMの選び方

    バンコクでは、観光客向けのATMにスキミング装置が設置されることがあります。スキミングとは、クレジットカードの情報を不正に読み取る犯罪行為です。ATMを利用する際は、できるだけ銀行内や人通りの多い場所に設置されているATMを選び、怪しい機械や異常な動作がないか確認することが重要です。また、ATMでキャッシングする際は、必ず暗証番号を周りから見られないように入力しましょう。

    タイ・バンコク観光中に万が一クレジットカードの盗難・紛失時の対処法

    バンコク旅行中にクレジットカードを盗難・紛失した場合は、速やかにカード会社に連絡してカードの利用を停止しましょう。また、現地の警察に被害届を提出して、必要に応じて盗難補償を受けるための手続きを行うことが重要です。海外でのトラブルに備えて、事前にクレジットカード会社の連絡先をメモしておくと安心です。

    クレジットカード会社は盗難補償に関してはかなり柔軟に対応してくれるので、早くに届けることで金銭的被害を被ることがなくなります。

    海外旅行保険とクレジットカードの関係性【バンコク編】

    海外旅行保険とクレジットカードの関係性【バンコク編】

    クレジットカードには多くの場合、海外旅行保険が付帯されています。タイ・バンコク旅行中に病気やケガをした場合や、持ち物が盗難にあった場合にクレジットカード会社から補償を受けることができます。

    しかし、クレジットカードの旅行保険は、利用条件が厳しいこともあり、すべてのトラブルに対応できるわけではありません。そのため、旅行保険に加入する際は、クレジットカード付帯の保険がどこまでカバーできるかを事前に確認しておくことが重要です。

    クレジットカード付帯の海外旅行保険の範囲とは?

    クレジットカードに付帯されている海外旅行保険では、医療費や事故、盗難などが補償される場合があります。しかし、保険の適用範囲はクレジットカードの種類やランクによって異なるため、自分が持っているカードの補償内容をしっかり確認しましょう。

    また、クレジットカードによっては病院に掛かる費用は旅行者が前払いする必要があるところも普通です。入院するだけで10万円近く掛かってしまうので、クレジットカードがキャッシュレスが適用されるかどうかも事前に確認しておきましょう。

    タイ・バンコク旅行では、海外旅行保険を別途加入するのがおすすめ

    クレジットカードの保険だけではカバーしきれない場合があるため、別途旅行保険に加入することをおすすめします。

    特にタイのような東南アジアでは破傷風、肝炎、デング熱、赤痢菌など日本人がかかりやすい病気がありますので、海外旅行保険を別途加入することで、より安心してバンコク旅行を楽しむことができます。

    まとめ:バンコクでクレジットカードを使う魅力

    バンコク及びタイ国内の観光地においては、クレジットカードを利用することで両替の手間を省くことができ、特に高額な買い物やホテルでの支払いに便利です。また、クレジットカードの利用によって、手元に現金を多く持たなくて済むため、盗難のリスクも軽減できます。

    今回の記事では、タイ・バンコクでクレジットカードが使える場所や、現地での注意点について解説しました。

    この記事のポイントをまとめましたので、最後におさらいしましょう。

    • 主要な観光地やホテル、レストランではクレジットカードが利用可能
    • 屋台や市場などでは現金が必要な場面が多い
    • 手数料やスキミング被害に注意し、安全なATMを選ぶ

    現地では、クレジットカードを利用しつつ、現金も一部持っておくことで、安心して旅行を楽しむことができます。

    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。