シェムリアップの世界遺産で最も美しいとされる遺跡「バイヨン」

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カンボジアのシェムリアップにあるアンコール遺跡群。その中でも有名な遺跡のひとつといえば、アンコール・トムですが、その中心部にある寺院が「バイヨン」です。

バイヨンでは「クメールの微笑み」とよばれる神秘的な像をみることができる、必見の観光スポット。
今回はバイヨンの魅力についてお届けします。

目次

    場所はアンコールトムの中央

    「バイヨン」のあるアンコール・トムは、カンボジアのシェムリアップから車で約20分くらいのところにあります。車やトゥクトゥクをチャーターして、アンコールトムとアンコールワット、ついでにタプロームをセットにし1日で回るのが定番コースとなっています。

    また、自転車をレンタルすると、ひとつひとつの寺院をゆっくりと見学することも可能。旅行の目的やスケジュールに合わせて、アクセス方法を選びましょう。

    アンコールワットも美しい!バイヨン遺跡

    カンボジアのシェムリアップにある「バイヨン」は、アンコールトムの中心部にある、もっとも有名な遺跡。2つの回廊によって囲まれたピラミッド型をしていて、ヒンドゥー教と仏教が融合した寺院です。

    遠くから眺めても、その迫力のある姿には圧倒されます。一般的に「バイヨン」と呼ばれていますが、クメール語の発音では「バヨン」のようが近く、「バ」は「美しい」という意味、「ヨン」は「塔」という意味を持っているのだとか。つまり、「美しい塔」という名前をもっている寺院なのです。

    このバイヨンが作られたのは、アンコール朝の中興の祖といわれているジャヤバルマン7世。

    チャンパとの戦争に勝利した彼は、その記念として12世紀末くらいから徐々に造っていきました。一代では終わらず、何代かにわたって作り上げられた寺院です。

    神秘的な魅力をたたえる「クメールの微笑み」

    「バイヨン」の特徴といえば、なんといっても塔に彫り込まれた神秘的な微笑みをたたえた四面像です。これは「クメールの微笑み」ともいわれていて、アンコールトムを観光するさいのハイライトともいえるもの。その姿を一目みたら感動を覚えることでしょう。

    この人面像は、観世菩薩像を模しているというのが一般的な説なのだとか。けれども、戦士を表現する葉飾り付きの冠をかぶっていることから、ジャヤバルマン7世を神格化したものだという説も。また最近では、ヒンドゥー教の神々を表している説も登場しています。

    いずれにせよ、ここまで美しく設計された像はアンコールワットにも見られないため、研究者の間では、「建築的美観はアンコールワット以上。世界遺産のアンコール遺跡群の中で最も美しい」と称されています。

    当時の庶民の生活を垣間見れるレリーフの数々

    第1回廊(内回廊)の壁面には、アンコール・ワットにも存在する「乳海撹拌」や「ライ王の伝説」などの宗教色の強いのレリーフが刻まれています。そして、このバイヨンを特徴づけるレリーフがあるのが第2回廊。ここには、ほかの遺跡とは違ったレリーフがあります。

    この第2回廊(外回廊)の壁面には、チャンパとの戦争の様子やバイヨン建設当時の市場の様子、狩りの様子などの精密なレリーフに刻み込まれていて、当時の庶民の生活をうかがい知れるようになっています。

    そのため、歴史的にも貴重な資料にもなっているのです。

    象に乗って観光することも可能

    この「バイヨン」周辺では、象に乗ることができます。歩いて見学するのもよいですが、象に乗ることで高い位置から周囲を眺めながら観光することができるのも魅力的です。

    象に乗るときには、南大門前からバイヨン東側入口までのルートと、バイヨン東側入口からバイヨン寺院をぐるっと一周する2つのルートがあります。また、「バイヨン」周辺での象乗りは時間が決められていて、午前中にしか乗ることができないのでご注意を。

    アンコールワットに次ぐ世界遺産ハイライト「バイヨン」に行こう

    アンコールトムの中心部にある、もっとも有名な遺跡「バイヨン」。ぜひとも実際に、その神秘的な「クメールの微笑み」を体験してみてください。また、当時の庶民たちの生活の様子をうかがい知ることができるレリーフも魅力的。とても見ごたえのある観光スポットとなっています。

    遺跡情報

    バイヨン Bayon
    住所:Angkor Tom. Siem Reap 
    営業時間:5:30~17:30:
    アクセス:シェムリアップ中心地から車で約20分

    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとしてベトナムを中心に東南アジアの旅行・生活・経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。