バンコクのトゥクトゥク乗り方ガイド。ぼったくりや料金交渉

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タイのバンコク旅行では、市内の移動手段としてトゥクトゥク(Tuk Tuk)が挙げられます。トゥクトゥクはタイ独自に発展した3輪のオートバイクとなり、現在ではタイの一般庶民だけでなく、外国人観光客にとっての主要移動手段として知られています。

しかし、初めてバンコクに訪れる人や、トゥクトゥクのような乗り物に乗ったことがない旅行者の中には、

  • 料金相場がわからず、ぼったくられないか不安。
  • ドライバーとの交渉が苦手で、どう進めればいいかわからない。
  • 現地で便利なアプリやサービスがあるか知りたい。

といった不安や疑問もあることでしょう。トゥクトゥクはバンコク観光の定番の乗り物ですが、料金が明確でないため、ぼったくられて高額な料金の支払いを要求される旅行者も少なくありません。

せっかくのタイ・バンコク旅行が台無しになってしまわないよう、事前に知識を得ておくことが大切です。この記事では、料金交渉のコツやぼったくり被害の回避方法、タイ国内で使えるスマホアプリ「MuvMi」を使った安全な利用方法について解説します。

この記事を読むことで、トゥクトゥクを安心して利用でき、バンコク観光をより楽しむことができます。最後までお読みいただき、トゥクトゥクでの快適な移動を実現してください!

目次

    バンコクでトゥクトゥクを利用するメリットとは

    バンコクでトゥクトゥクを利用するメリットとは

    タイのバンコク旅行でトゥクトゥクを利用する最大のメリットは、何といってもその手軽さと楽しさです。バンコク市内は渋滞が激しく、タクシーなどでは移動に時間がかかることが多いです。

    しかし、トゥクトゥクは小回りがきき、狭い路地や混雑した道でもスムーズに移動することができます。また、トゥクトゥクのオープンな車体は、風を感じながら街を楽しむことができ、特に観光地を巡る際には観客にとっては南国風情を感じる魅力的な選択肢となります。

    もう一つのメリットは、観光地や市場、ショッピングモールなどの主要スポットで簡単に利用できる点です。多くのトゥクトゥクが観光客向けに待機しているため、アプリや事前予約なしでも乗車が可能です。運転手と直接交渉することで、自分の目的に合わせた柔軟な移動ができます。

    バンコクのトゥクトゥクの危険性。ぼったくり被害を避けるための注意点と体験談

    バンコクのトゥクトゥクの危険性。ぼったくり被害を避けるための注意点と体験談

    タイのバンコクでトゥクトゥクを利用する際、観光客がぼったくり被害に遭うケースが少なくありません。特に観光地周辺では、運転手が不当に高い料金を要求したり、目的地以外の店に連れて行かれることがあります。

    よくあるぼったくりの手口の一つは、格安料金を提示して乗車させ、目的地までの道中で「特別なお土産店」や「観光名所」と称する場所に無理やり寄り道をさせられることです。こうした場所では、店主がトゥクトゥクのドライバーに手数料を払っており、旅行者は割高な商品を購入させられることが多いです。

    また、料金交渉時は100バーツで成立したものの、目的地に着いてお金を払う段階で「一人100バーツだ」と人数分請求してくる手口を定番です。往復の移動を依頼した際は「100バーツは片道だ。往復は倍額だ」と言ってくることにも注意しましょう。

    トゥクトゥクのぼったくり対策としては、まず、乗車前に料金とルートを明確に確認することが大切です。スマートフォンの地図アプリを使って、正確な道順を把握しておくことも効果的です。

    また、運転手が何か別の場所に行こうと提案してきた場合は、考えるそぶりをせずに速攻で断るのが賢明です。

    タイのバンコク旅行者向けトゥクトゥクの料金相場と交渉方法

    タイのバンコク旅行者向けトゥクトゥクの料金相場と交渉方法

    タイのバンコクでトゥクトゥクを利用する際、料金相場は主に移動距離によって異なります。一般的な料金は、短距離で50〜150バーツ程度ですが、観光地や繁華街では、観光客向けの価格として高めに設定されることが多いです。そのため、事前に料金交渉を行うことが重要です。

    トゥクトゥクの料金交渉のポイントは、まず最初に運転手に明確な目的地を伝え、料金を提示してもらったら、相場通りに交渉することです。英語が通じないことも多いので、地図アプリや現地語での地名表示、ガイドブックなど住所が記載されている写真を見せることで目的地の間違いを防ぎます。

    トゥクトゥクの運転手と交渉時には、提示された金額の半分程度からスタートし、互いに納得できる価格に落ち着くまで粘ることがコツです。ただし、観光客は少し高めに払うのもありなので、お互いが気持ちのいい料金でOKすることも大切です。

    タイのバンコクでトゥクトゥクを利用する際の注意点は、夜間や繁忙期には料金が高くなること、また観光地周辺では相場よりもかなり高い料金を要求されることがある点です。特に夜間はトゥクトゥクのの数も減るので捕まりづらいため、多少値段が吊り上がることは許容した方が良いでしょう。

    タイのバンコク旅行のトゥクトゥクの乗車人数とおすすめ利用距離

    タイのバンコク旅行のトゥクトゥクの乗車人数とおすすめ利用距離

    タイのバンコクで利用できるトゥクトゥクは、一般的に2〜3人が快適に乗れる乗り物ですが、車両のサイズや座席の配置によっては最大で4〜5人乗れることもあり、トゥクトゥクによっては相乗りすることもあります。

    ただし、トゥクトゥクはトランクがないので、荷物を置くスペースも考えなければなりません。スーツケースやバックパックを持っている場合は2人が限界でしょう。

    また、バンコク市内でトゥクトゥクの利用に適した移動距離としては、バンコク市内中心部の短距離移動(5〜10km程度)が最も向いています。市内観光であれば、ワット・ポーや王宮といった観光スポット間の移動に便利です。

    長距離の移動には向いていないため、長距離移動が必要な場合はタクシーや電車の利用が望ましいでしょう。長距離の場合はかえって高くなったり、断られることもあります。

    また、暑さや排気ガスが気になる場合は、長時間の乗車は避けることをお勧めします。乗車時間が長くなると、エアコンのない車両での移動がかえって負担になることがあります。

    タイ・バンコクで利用できるトゥクトゥクアプリ「MuvMi」の使い方と注意点

    タイ・バンコクで利用できるトゥクトゥクアプリ「MuvMi」の使い方と注意点

    「MuvMi(ムーブミー)」は、タイのバンコク市内でトゥクトゥクを効率よく利用するための便利な配車アプリです。MuvMi(ムーブミー)アプリの特徴は、事前に料金が明示され、運転手との交渉が不要な点です。観光客や言語に不安を感じる方にも適しており、旅行中のストレスを軽減してくれます。

    利用方法は簡単で、スマホにアプリをインストールし、タイのSIMカードを使って登録後、事前にクレジットカードでチャージを行います。Grabの配車アプリを真似たサービスとなるので、Grabを使ったことがある人はすぐに慣れると思います。

    MuvMiの利点としては、複数の乗車人数に対応しており、6人まで一度に乗れる点や、環境に優しい電動トゥクトゥクである点が挙げられます。特に、決められた停留所での乗降ができるため、移動がスムーズで迷うことが少なく、移動中に料金トラブルが発生することもありません。

    また、アプリを使えば目的地までの経路と料金があらかじめ決まっているため、無駄な寄り道もぼったくりも避けられます。

    一方でMuvMiの注意点(残念なポイント)は以下です。

    • タイのSIMカードが必要。EMS登録が必要
    • まだ呼べる範囲がバンコクの中心市内のみ
    • 停留所が決められているため、歩く必要がある
    • トゥクトゥクの移動エリアが決められているため、エリアを跨ぐ移動ができない
    • プリペイド式は返金されないので、クレジットカード登録するのが旅行者の普通

    タイのバンコク市内でトゥクトゥクで移動するのが便利なエリア

    タイのバンコク市内でトゥクトゥクで移動するのが便利なエリア

    タイのバンコク市内でトゥクトゥクが特に便利なエリアはガイドブックに載っているような定番観光スポットとその周辺です。

    たとえば、ワット・ポーや王宮、ワット・アルンなどの有名な寺院周辺は、トゥクトゥクが多く待機しており、タクシーよりも簡単に利用できることが多いです。さらに、バンコクの名物市場である「チャトゥチャック・ウィークエンドマーケット」や「タラート・ロットファイ」周辺でもトゥクトゥクが便利です。

    これらの市場は広大で、出入り口が複数あるため、トゥクトゥクを利用して効率よく移動できます​。

    また、バンコクは交通渋滞が激しいため、特に短距離の移動ではトゥクトゥクがタクシーよりもスムーズです。特に、観光客で混雑するサイアムスクエアやカオサン通りなどのエリアでも、トゥクトゥクは小回りが効き、時間を節約できます。

    ただし、夜間やラッシュアワーでは交通量が多く、運賃が高くなる可能性があるため、事前に交渉しておくと良いでしょう。

    タイのバンコク観光中にトゥクトゥクとタクシーを使い分けるコツ

    タイのバンコク観光中にトゥクトゥクとタクシーを使い分けるコツ

    タイのバンコク市内観光では、トゥクトゥクとタクシーを上手に使い分けることが大切です。それぞれの交通手段には利点と欠点があり、目的や状況によって適した選択肢が異なります。

    トゥクトゥクは、主に短距離の移動や観光地巡りに最適です。市内の狭い道や混雑したエリアを通り抜けることができるため、旅行者が多く渋滞が想定される観光スポット間の行き来におすすめです。また、オープンエアの車体は、バンコクの街並みを楽しむための絶好の手段でもあります。一方で、料金交渉が必要であり、長距離の移動には適していません。

    一方でバンコク市内のタクシーは、長距離移動や快適さを求める場合に向いています。エアコン付きの車内で、暑さや排気ガスからも守られ、料金もメーター制で明確です。ただし、バンコクの渋滞が激しい時間帯やエリアでは、移動に時間がかかることがあります。特にラッシュアワーや観光シーズンには、トゥクトゥクの方が早く目的地に着くことが多いです。

    状況に応じて、短距離ならトゥクトゥク、長距離ならタクシーといった使い分けをすることで、効率よくバンコクを移動できます。

    バンコクのトゥクトゥク利用で押さえておきたいポイント

    バンコクのトゥクトゥク利用で押さえておきたいポイント

    今回はタイのバンコクでトゥクトゥクを利用する際の料金相場やぼったくり被害の回避方法について解説しました。

    バンコク市内観光でトゥクトゥクを利用する際は、安全に気をつけ、荷物や料金交渉をしっかり行うことが重要です。この記事を参考にして、バンコクでの楽しい移動体験をお楽しみください。

    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。