シェムリアップ旅行で知りたい水とトイレ事情

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カンボジアのシェムリアップは世界遺産アンコールワット遺跡があることで一躍世界の有名都市に躍り出ました。初めての海外旅行がシェムリアップ、という旅行者も少なくないことでしょう。しかし、そんなビギナー旅行者に待っている落とし穴が、「水の衛生事情」です。

今回はカンボジアおよびシェムリアップにおける水やトイレ事情をお届けします。

目次

    カンボジアの水は飲める?プノンペンの奇跡とは

    カンボジアの首都プノンペンでは、大規模な水道改革が行われ、現在では市内の9割の水道は直接飲むことができるといわれています。この水道改革は「プノンペンの奇跡」などと呼んでいて、それを知っている旅行者の中には、「じゃあシェムリアップも飲めるのかな」という素朴な疑問が沸きますね。

    この水道改革の事業は国家プロジェクトとなって、現在ではシェムリアップのような観光都市にまで広がっています。事実シェムリアップの観光エリア内の水道は飲めるよう整備されているようです。ただし、では本当に日本人が飲んでもお腹を壊さないのかどうか、という問いにはなかなか応えるのが難しいのが正直なところ。

    シェムリアップの旅行中はミネラルウォーターを飲もう

    例え水道水が綺麗といっても、すべてではないようですし、どこの水が綺麗で飲めるかは分かりません。旅行者は素直にミネラルウォーターを常に持参して観光するのが得策といえるでしょう。ミネラルウォーターは観光エリア内のスーパー、コンビニ、個人商店、屋台などどこでも買うことができるので、特に滞在中困ることはないでしょう。

    中級ホテル以上であれば、宿泊中は毎日無料のミネラルウォーターを貰えることですので、そちらも利用できます。また、手を洗ったりする際にも水は重宝するので、観光中は常に1本か2本はバッグに入れておくようにしましょう。

    トイレの衛生事情

    東南アジアのトイレというと、漠然と汚いイメージがありますね。確かに当たっています。特に公衆トイレや場末のカフェや大衆食堂のトイレは、女性だけではなく男性でも入ることをためらうほどです。しかし、トイレの問題は女性にとっては非常にデリケートです。

    トレイの紙は流せないところがほとんど

    トイレがなぜこれほどまでに汚く、臭う理由の一つでもあるのですが、「使用済みの紙をトイレに流すことができない」ことが挙げられます。昔のトイレなので、排水管が細いため、紙を流すと詰まって水が逆流してしまうのです。使用した紙は傍にある小さなゴミ箱に捨ててください。

    ホテルのトイレは流せるところが多い

    ホテルのトイレが流せるか否かも重要ですね。4つ星5つ星の高級ホテルであれば、紙はトイレに流せることでしょう。他3つ星レベルであれば、客室のトイレは流せるけれど、グランドフロアにあるトイレは流せない、といった制限があるかもしれません。レストランも高級店であれば流せる可能性は大。ただし、いずれもトイレットペーパーがない可能性も高いので、ポケットティッシュはシェムリアップ旅行の必需品となります。

    紙がない!そんなときはこれを使おう

    カンボジアやベトナムでよく見かけるこちら。和式でも洋式でも、便器の脇に決まって設置されていて、ボタンを押すと勢いよく水が噴射されます。実はこちらはお尻を拭くためのもの。トイレ掃除をするときにも使うのですが、本当の使い道は、カンボジア版ウォシュレット。基本的にトイレに紙はないので、このシャワーでお尻を洗います。

    ただし、旅行者の多くは抵抗があるでしょうし、失敗したらズボンやパンツがびちょびちょになってしまいますので、使っている人はほとんどいません。トイレットペーパーがなく、なおかつポケットティッシュを忘れてしまったときのための最終手段として覚えておきましょう。

    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとしてベトナムを中心に東南アジアの旅行・生活・経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。