【最新】カンボジア・シェムリアップの治安と危険エリア
カンボジアといえば東南アジアを代表する世界遺産の「アンコールワット」を真っ先にイメージしますね。この観光スポットがあるのは、カンボジア北部のシェムリアップという都市。首都は南部プノンペンですが、観光都市はこのシェムリアップとなります。
カンボジア旅行者のおよそ8割から9割が訪れるシェムリアップですが、現地の治安情報はあまりウェブにも紹介されていませんね。観光情報だけが先行して、まだまだ現地のリアルな情報は乏しいのが現状です。そこで、今回はシェムリアップ旅行者のために、現地の治安や危険エリア、観光散策する上での注意事項などをご案内します。
パブストリートを中心としたシェムリアップ市内
カンボジアの首都プノンペンから300kmほど北上した距離にある、小さな田舎町として知られるシェムリアップは、アンコールワットやアンコールトム、ロリュオス遺跡といった古代人が作った世界遺産の遺跡寺院が観光客に人気です。
一方、観光客の市街中心はオールドマーケットとパブストリートのあるエリアが最大の繁華街となり、多くの旅行者はこの周辺のホテルに宿泊することになります。
移動の注意点
市内や観光地への移動には基本はトゥクトゥクと呼ばれる3輪バイクを利用します。流しのトゥクトゥクもたくさん見かけますが、交渉が必要なため、事前に相場は把握しておく必要があります。
もし不安ならばホテルにトゥクトゥクを手配してもらいましょう。ホテルお抱えのトゥクトゥクを手配することができ、ぼったくりなく適正料金で乗ることができます。四輪の普通タクシーは流しでは走っていません。
シェムリアップ全体の治安状況
シェムリアップはアンコール遺跡という観光資源から生まれた町ですので、朝から晩まで外国人旅行者で賑わっています。多国籍の外国人が集まる場所は治安が悪くなるものですが、シェムリアップの治安は他国と比べると比較的いい方といえるのではないでしょうか。
パブストリートは最大の繁華街で、飲み屋やバーもあれば、売春を斡旋する怪しいマッサージ店もありますが、自ら変なお店に飛び込まない限りは女性の一人旅でもそこまで心配せずに観光を楽しめます。凶悪犯罪よりも軽犯罪が多く、盗難等の危険性は避けられませんので、散策時は貴重品はホテルのセーフティボックスに必ず預けておきましょう。
特にパスポートは絶対に持ち歩いてはいけません。治安がいいといっても、日本とは全く違う場所になりますので、「自分はいま外国にいるんだ」と危機管理を持って行動してください。
野良犬には絶対に近づかないように
シェムリアップにはどこに移動しても必ずといっていいほど野良犬がいます。実際にフランスの研究機構によって試算されたデータによると、カンボジアに行って犬に噛まれた人は年間60万人もいるといいます。ほとんどの犬は飼い主がいますが、なかには凶暴な犬もいて、観光客に向かって追いかけてくるような気性の荒い犬もいます。
カンボジアの野良犬は狂犬病を持っている可能性もありますので、犬が近寄ってきても撫でたりエサをあげないようにしてください。
パブストリート観光の注意事項
夜になるとクラブや屋台などで賑わう街として有名なパブストリートは、シェムリアップにおとな旅をしている人なら、必ず立ち寄りたくなる夜のエンタメスポットかもしれません。
しかし、場合によっては「ハッパあるけど寄っていかない?」と声をかけられたり「気持ちのいいマッサージ受けてみない?」と誘われることもしばしば。先にご説明したように、自分から飛び込まなければこれらの危険は避けることができるので、南国の風に我を忘れないようにしましょう。
よく聞く「地雷」は本当にある?
シェムリアップ周辺にもまだまだ内戦の影響を受けて国中に地雷が埋まっています。もちろん撤去自体は年々進んではいるのですが、シェムリアップも例外ではなくいまだ多くの地雷が埋もれています。実際に2015年にアンコールワットに訪れていたドイツ人旅行客がアンコールワットの敷地から少し離れた場所で地雷を踏んでしまい、足を失ったという事件もありました。
少しでも道を外れたトレッキングルートを通るのは絶対にやめましょう。ちょっとした冒険心がトラブルのもとになってしまいます。ちなみに、通常地雷を埋める際は、位置情報を地図に記しておかなければなりませんが、カンボジアはそれを行いませんでした。そのせいで地雷の撤去が遅れているようです。
シェムリアップは治安がいいが、注意は絶対に必要
シェムリアップの治安や危険エリアについてご案内しました。いくら治安が悪い場所ではないといっても、注意しなくてはいけないポイントがたくさんあることが分かります。シェムリアップに観光に行く前には、これら注意点をしっかりと把握して安全に旅を楽しみましょうね。また軽犯罪に巻き込まれない為にも、手荷物から目を離さないようにしてくださいね。