初めてのシェムリアップ旅行者は参考に!観光エリア情報

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毎年世界中から観光客が押し寄せる人気の観光地、カンボジアのシェムリアップ。世界遺産のアンコール遺跡群があることで有名な街ですが、ほかにもおすすめしたい観光エリアがたくさんあります。そこでここでは、シェムリアップ旅行者が覚えておきたい魅力的な観光エリアをご案内いたします。

目次

    アジアを代表する世界遺産「アンコールワット」

    カンボジアの観光スポットといえば、まず思い浮かぶのが「アンコールワット」ではないでしょうか?

    アンコールワットの写真

    アンコールワットは12世紀にスーリヤヴァルマン2世によって建立されたヒンドゥー教寺院です。30年という年月をかけて完成した寺院なのだとか。現在ではカンボジアのみらず、アジアを代表する世界遺産といえるほどの存在感を放っています。

    中央祠堂を中心に第3回廊によって囲まれていて、壁面を埋めるレリーフやヒンドゥー神話に登場する神々の像などが見どころとなっています。建築学的にも注目されている建造物で、世界中の考古学者からも注目を集めている魅力あふれる遺跡です。

    日の出時刻のアンコールワット

    また、シェムリアップ市街地から車やトゥクトゥクなどで15分くらいの距離にあるため、アクセスの利便性もばつぐん。この寺院で美しい日の出を鑑賞する朝日鑑賞ツアーも人気です。そこでは、とても幻想的な光景を楽しむことができるでしょう。

    クメールの微笑み「アンコールトム」

    バイヨンの写真

    カンボジアのシェムリアップで必見の世界遺産は、アンコールワットだけではありません。その周辺には数多くの遺跡が散らばっています。それらすべて含めて世界遺産となります。その中でも「アンコールトム」は、アンコールワットに次ぐ大規模の遺跡となります。

    「アンコールトム」は、アンコールワットの建造の半年後に作られた古の都。この地には、王宮をはじめとして、たくさんの寺院が佇んでいます。

    バイヨンの壁画
    ベトナムのチャンパ王国とのこ抗争が描かれている

    この寺院は、ジャヤーヴァルマン7世により12世紀後半に建設されたもの。そのシンボルともいえるのが、その中心にある「バイヨン」。こちらにある4面像の表情は、「クメールの微笑み」ともいわれています。建築学的には、アンコールワットよりも深いといわれています。

    アンコール遺跡群の原点「ロリュオス遺跡群」

    ロリュオス遺跡群の写真

    「ロリュオス遺跡群」は、アンコール遺跡群の原点ともいれている遺跡群。アンコールのある市内から東へ20〜30分くらい進んだところにあります。この遺跡群が形成された時代は9世紀ごろ。アンコール・ワットよりもその時代をかなり遡るのだとか。

    アンコールワットからちょっと離れたエリアにあるので、アンコールワットとアンコールトムのどちらかと組み合わせて同日に行くと、丸々1日がかりの観光となります。

    ロリュオス遺跡のバコン

    バコン、ロレイ、プリアコー、トトントガイなど、複数の遺跡によって構成されています。そのなかのロレイ遺跡の内部には、仏教寺院とそこで暮らす子どもたちの生活の様子もうかがい知ることができます。そのため、遺跡巡り以外でも楽しめるのも魅力のひとつ。

    水上の村を歩く「トンレサップ湖」

    トンレサップ湖

    雨季には琵琶湖の10倍以上の広さを持つトンレサップ湖は、名実ともにカンボジアの心臓部。トンレサップ湖には100万人以上の水上生活者が暮らしていて、これは世界最大。

    トンレサップ湖の村
    乾季の様子

    旅行者向けに水上の村を見学するツアーも催行されています。雨季ではボートで家々を回り、乾季は水が引いているので、歩いて村を散策することができます。

    観光客好みのお店がたくさんある「中心市街地」

    オールドマーケット周辺
    オールドマーケット周辺

    シェムリアップの中心市街地は、シヴァタ通りをメインストリートに、その傍らにはアンコールナイトマーケット、パブストリート、オールドマーケットなどがあるエリア。このエリアには、たくさんのレストランやお土産もの屋、マッサージ屋などが立ち並んでいます。

    夜のパブストリート
    夜のパブストリート

    ここでは、カンボジアの名物料理やお土産ものなどが豊富に取り揃えられています。また、夜にも活気があってこのあたりを散歩するだけでもよい観光となるでしょう。

    観光地はたくさん!旅のしおりはしっかりと

    シェムリアップの遺跡観光の写真

    今回ご案内した以外にも、「ベンメリア」や「プレアヴィヒア」、「バンテアイスレイ」といった郊外にある遺跡や名物のパームシュガーが購入できる「プラダック村」などもあります。

    場所によってはトゥクトゥクやツアーで一日がかりとなるので、所要時間と距離、見どころとなるポイントなどをしっかりと把握して観光のスケジュールを組み立ててください。

    たくさんの観光エリアを擁しているのが、シェムリアップの魅力です。ぜひ、参考にしてみてください。

    Writer/この記事を書いた人

    著者の写真

    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジアを周遊し、旅行・生活・経済の現地情報を発信。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。