水上村の観光も!シェムリアップ最大の湖「トンレサップ湖」

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シェムリアップからトゥクトゥクやツアー参加で行ける観光スポットの「トンレサップ湖」。雨季には琵琶湖の10倍もの面積となる東南アジアで最も大きい湖です。アンコール王朝の時代から、ここに住む人たちの生活を支えていた「カンボジアの心臓」とも呼ばれている観光スポット。そして今でも、世界最大規模の水上生活コロニーがある湖でもあります。

「シェムリアップは遺跡だけじゃない!」と胸を張って言えるトンレサップ湖の魅力をご案内いたします。

目次

    ツアーに参加するのが近道

    ツアーに参加するのが近道

    東南アジア最大の湖「トンレサップ湖」があるのは、シェムリアップ空港の南方。シェムリアップ市街からは、トゥクトゥクと呼べれているオート三輪のタクシーに乗って、40分程度の道のり。

    自力で行くこともできますが、トンレサップ湖はボートツアーとなりますので、船主を探す必要があります。クメール語を話せるのであれば別ですが、慣れないカンボジア旅行であれば、素直にツアーに参加するのがおすすめです。

    東南アジア最大の「トンレサップ湖」

    東南アジア最大の「トンレサップ湖」

    シェムリアップ市内近郊にある「トンレサップ湖」は、東南アジア最大の湖。その面積は巨大で、もっとも小さい時期の乾季でも琵琶湖の3倍、雨季にはなんと琵琶湖の10倍以上もの大きさとなります。ちょっとなかなか想像が難しいくらいスケールの大きい湖です。

    トンレサップ湖の村

    この「トンレサップ湖」は、インド亜大陸とアジア大陸の衝突で沈下したことによってできたとされ。1年のうちのほとんどの期間は、水深1mほどしかないとても浅い湖なのですが、雨季になってモンスーンが吹くと、いつもは湖からメコン川に流れ込んでいるトンレサップ川が逆流して、湖の面積がぐぐっと広がります。

    水上家屋

    雨季には肥沃なメコン川の流れと普段は森である場所まで湖が広がります。それによって、湖の中に養分が豊富に供給され、プランクトンが大量に増殖。さらに、それらを食べる魚も大量に発生するというわけなのです。この魚たちが、アンコール王朝の時代からカンボジアに住む人びとの生活を支えてきたといっても過言ではありません。

    トンレサップ湖と共存する子供たち
    トンレサップ湖と共存する子供たち

    この湖は、豊かな水源であること、そして、盛んな漁業とで人びとの生活を長く支え続けてきました。そのため、「カンボジアの心臓」とも呼ばれているほど、この地域に暮らす人たちにとって重要な湖なのです。

    水上生活者たちの集落をめぐるツアー

    水上生活者たちの集落をめぐるツアー

    「トンレサップ湖」には、たくさんの水上生活者が日々の暮らしを送っています。その人数は世界最大規模。なんと100万人がここに住んでいると言われていますが、正確なところは政府も把握できていないようです。

    水上生活者。乾季の様子
    乾季は陸地で生活できる

    トンレサップ湖のツアーでは、その水上生活者たちが暮しているコンポンプロック村やチョンクニア村といった集落をボートで見学することができます。乾季の湖が引いている時期には、歩いて散策することも可能。散策後は湖上のレストランで食事を楽しむことができます。

    トンレサップ湖の村々

    トンレサップ湖のツアーは半日観光で、午前と午後を選ぶことができます。午後催行のツアーでは、湖上レストランにて水平線に沈む美しいサンセットを鑑賞することができます。

    乾季のトンレサップ湖
    乾季のトンレサップ湖

    トンレサップ湖のツアーに参加すれば、私たちが住んでいる日本の生活とは別のスタイルの、湖の自然とともに共存しているカンボジアの人びとの生活を垣間見ることができるでしょう。そこでは、船をつなげただけの家や学校、そして教会や商店まであります。

    アンコールワットよりも見ごたえあるかも。「トンレサップ湖」に行こう

    アンコールワットよりも見ごたえあるかも。「トンレサップ湖」に行こう

    東南アジア最大の湖「トンレサップ湖」。琵琶湖の3〜10倍にもおよぶスケールの大きさと、そこで昔ながらの暮らしを営んでいる水上生活者の姿。そして、それらの集落をめぐるツアーなど。

    トンレサップ湖で生活する人々
    トンレサップ湖で生活する人々

    「アンコールワットよりも楽しかった」という声も多いほど、魅力たっぷりの観光スポットです。是非シェムリアップ観光の予定に入れてみてください。

    観光情報

    トンレサップ湖 Tonle Sap Lake
    住所:Tonle Sap Lake. Siem Reap
    アクセス:パブストリートからトゥクトゥクで40分

    Writer/この記事を書いた人

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    古川 悠紀
    トラベルライター

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    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジア各国を周遊・居住し旅行生活経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。