タイ旅行の1週間の費用はいくら?大幅に節約する方法も解説

Top Image
Image 1
Image 2
Image 3
Image 4

物価が安いと言われるタイですが、近年は円安やインフレが重なり、「それほど安く感じなかった」、「あらゆる物価が日本に近づいてきている気がした」といった体験談も見受けられるようになりました。

そこで、ここではタイ旅行者向けに、現地でかかる『1週間』の出費の内訳や節約のポイントを具体例を交えて詳しく解説。バンコク中心の滞在から、プーケットなどリゾート地などの費用も紹介します。

当サイト「タビスパ」はバンコクのスパ・レストラン・現地ツアーの総合予約、及び現地観光情報を更新する予約サイトです。ぜひタイ旅行の折にご活用ください。

目次

    タイ旅行1週間の費用内訳|食費・買い物・現地交通費

    タイ旅行1週間の費用内訳|食費・買い物・現地交通費

    タイ旅行で1週間滞在する場合、どの費用がどれくらいかかるのか気になりますよね。近年タイ国内でも都市部を中心に物価が上がっていますが、まだまだ食費は安く感じられ、旅行者向けのレストランに行かない限り、屋台を利用すれば1食100〜300円程度で済みます。1日3食を現地人向けのレストランで食べた場合でも、およそ2,000円〜3,000円以内に収まることがほとんどです。

    現地交通費は基本は電車(BTS、MRT)を利用し、ポイントごとにタクシーを利用すれば、1日1,000円前後で移動が可能です。流しのタクシーを利用するより、Grabなど配車アプリを使用した方が割安になることは覚えておいてください。

    タイ旅行での買い物は市場で予算を決めて賢く回ろう

    チャトチャックマーケットやナイトマーケットなど、タイには魅力的なショッピングスポットがたくさんあります。バンコクだけでなくパタヤやプーケットにもナイトマーケットはあるので、旅行の楽しみの1つとなるでしょう。

    ただし、市場は気分も相まってついつい余計なものまで買ってしまいがちです。最初に「今日はこの額まで」と予算を決めてから買い物をスタートするのがおすすめです。また、現地では現金払いが基本なので、必要分だけバーツを持ち歩くことで、無駄遣いを防ぐだけでなく、スリ対策にもなります。

    1週間のタイ旅行のホテルの費用と選び方

    1週間のタイ旅行のホテルの費用と選び方

    宿泊費はタイ旅行における大きな出費のひとつです。ホテルのグレードや立地により価格は大きく変わりますが、バンコクでは3〜4つ星クラスのホテルが1泊5,000円〜1万円程度で宿泊可能です。

    リゾート地では若干高めになることもありますが、それでも日本に比べるとかなりリーズナブルです。快適さを求めるなら、1泊8,000円前後を予算にすると満足度が高まります。

    タイのホテルの1泊予算は5000円~1万円で高級ホテルに泊まれる

    日本では高級に分類されるホテルでも、タイでは比較的安価に泊まることができます。

    たとえば、バンコク市内の5つ星ホテルでも1泊1万円前後から予約可能なところが多く、贅沢な滞在をリーズナブルに楽しめます。予約サイトを活用し、できるだけ早めに予約しておきましょう。また、旅行代理店を通すときは、Googleマップなどでホテルの位置を確かめてください。ときおり「市内中心ですよ」と謳っていても、実際に訪れたら立地が悪いことがあります。

    1日外出する旅行者はホテル予算を節約しよう

    日中はほとんど観光やアクティビティで外出する予定なら、ホテルの豪華さにこだわる必要はありません。

    最低限の設備と清潔さを重視した3つ星クラスのホテルやミニホテルを選べば、1泊3,000〜5,000円で快適な滞在が可能です。浮いた予算は食事や観光に回すのも良いでしょう。

    タイ旅行の時期別|1週間の費用が安くなるベストシーズン

    タイ旅行の時期別|1週間の費用が安くなるベストシーズン

    タイ旅行は行く時期によって費用が大きく変動します。1週間のタイ滞在となると、時期を変えるだけでも大幅な予算の節約が可能です。

    乾季(11月〜3月)はタイ旅行に最適な気候のため、観光シーズンとなり航空券やホテル代が高騰します。一方、雨季(6月〜10月)は降水量が増えるため観光客が減少し、価格が下がる傾向にあります。航空券はセールが実施されやすく、ホテルは5つ星ホテルでも割引されるため、いずれも公式サイトをこまめにチェックするようにしましょう。

    オフシーズンを狙ってコスパよくタイ旅行するコツ

    オフシーズンに旅行を計画する場合、航空券とホテルのセット割引を積極的に利用しましょう。特に直前割引やプロモーション価格を狙えば、通常よりも30%以上安くなることもあります。

    雨季であっても屋内観光スポットやショッピングモール、レストランのグルメ旅、高級スパの癒し旅をテーマに現地計画すれば、満足度はそれほど下がりません。

    1週間のタイ旅行で大幅に費用節約!航空券はフラッシュセールを狙おう

    1週間のタイ旅行で費用節約!航空券はフラッシュセールを狙おう

    タイ旅行で大きな費用を占めるのが航空券代です。ここを上手に節約できれば、旅全体のコストを大幅に抑えられます。

    航空券を安く抑えようとすると、真っ先に思いつくのが「LCC(格安航空会社)」の利用ですが、ここではレガシー航空会社も突発的に行う「フラッシュセール」の概要を紹介。フラッシュセールを狙えば、通常よりもかなり安い価格でチケットをゲットできる可能性があります。

    タイ行き航空券フラッシュセールを狙うコツ

    フラッシュセールは航空会社が予告なし、あるいは直前に始めることが多いため、日ごろから航空会社の公式サイトやニュースレター、メルマガに登録しておくようにしてください。また、フラッシュセールは不定期に実施され、また、期間も十数時間~2日間限定など、開催期間がかなり短いです。航空券の比較サイトなどでは反映されない可能性もあるので要注意です。

    フラッシュセール以外ではスカイスキャナーやExpediaなどの比較サイトで「プライスアラート」を設定しておけば、値下げ情報をいち早くキャッチできます。早朝や深夜に価格が更新されることが多いため、時間帯にも注意してチェックしましょう。

    LCC(格安航空)のチケット購入時に注意すべき落とし穴

    LCC(格安航空会社)の格安チケットは、受託手荷物料金や座席指定料、機内食が別料金になっているほか、座席スペースも狭いため、東京⇔バンコク間の7時間強は、慣れない人にとっては窮屈です。価格だけに飛びつかず、サービスも含めて費用と快適さどちらをとるのか、しっかり確認しましょう。

    また、LCC(格安航空会社)の場合は遅延頻度もレガシーよりも多いため、乗り継ぎ時間には余裕を持たせることが大切です。さらに、近年LCCで問題となっているのが「日付を跨ぐ遅延」です。旅行者の多くは滞在日程に余裕がないので、1日でも飛行機が遅れてしまうと、タイ旅行そのものをキャンセルせざるを得なくなることもあります。

    そうならないよう、もう少し費用を出してレガシーエア(ANA、JAL、タイ国際航空)を選択するのもおすすめです。

    1週間の費用に差が出るタイ旅行プラン比較:バンコク滞在か地方都市巡りか?

    1週間の費用に差が出るタイ旅行プラン比較:バンコク滞在か地方都市巡りか?

    1週間のタイ旅行を計画する際、多くの人が悩むのが「バンコク中心に滞在するか、それとも地方都市も巡るか」というポイントです。

    それぞれの旅スタイルや観光地の過ごし方には特徴があり、当然ながら費用にも大きな違いが出ます。ここでは、バンコク滞在型と地方都市の違い、そして具体的な1週間の旅行費用の目安について詳しく解説していきます。

    タイ・バンコク滞在型の1週間費用とメリット・デメリット

    タイ・バンコク滞在型の1週間費用とメリット・デメリット

    タイの首都バンコクを拠点に滞在する場合、1週間の総費用はかなり抑えやすいです。一般的な目安は以下の通りです。

    • 航空券(往復直行便):4万〜6万円
    • ホテル(1泊5,000〜8,000円×5~6泊):3万〜5万円
    • 食費(1日3,500円程度):2万円前後
    • 観光・移動費(BTS・タクシー・観光地入場料):1万5,000円程度
    • お土産・雑費:5,000〜1万円
    • スパのパッケージ:1万~2万円
      合計目安:12万〜15万円

    バンコクのメリットは、交通網(BTS・MRT)が発達しているため、タクシーを多用しなくても観光できることです。また、ホテルも供給過多なので、高級ホテルでも安く泊まることができ、食事もレストラン、フードコート、屋台、食堂と予算や気分に応じて選択できます。

    一方で、リゾート感や自然を味わいたい人は、遺跡探索ができるアユタヤやビーチリゾートのパタヤに日帰りから行くことができます。どのような旅のスタイルでも満足度の高い旅程を組めるのがバンコクの魅力です。

    タイの地方都市&リゾート地チェンマイ・プーケット周遊の1週間の費用と魅力

    タイの地方都市&リゾート地チェンマイ・プーケットの1週間の費用と魅力

    タイ観光のメインはバンコクとなりますが、1週間の旅程を組めるなら、地方都市のチェンマイやビーチリゾート地のプーケットにも足を伸ばすことができます。この場合は追加費用がかかるものの、体験できる内容は格段に広がります。
    【バンコク+チェンマイ(3泊+3泊)モデル】

    • 航空券(バンコク往復直行便):4万〜6万円
    • 国内線航空券(往復):1万〜1万5,000円
    • ホテル(バンコク3泊+チェンマイ3泊):4万〜5万円
    • 食費(1日3,500円程度):2万円前後
    • 観光費(寺院・エレファントキャンプ体験など):1万〜1万5,000円
    • お土産・雑費:5,000〜1万円
    • スパのパッケージ:1万~2万円
      合計目安:14万〜17万円

    【バンコク+プーケット(3泊+3泊)モデル】

    • 航空券(バンコク往復直行便):4万〜6万円
    • 国内線航空券(往復):1万5,000〜2万円
    • ホテル(バンコク3泊+プーケット3泊、リゾートホテル含む):5万〜7万円
    • 食費(プーケットはリゾート地価格、1日5,000円):3万〜5万円
    • 観光費(島巡りツアー・マリンアクティビティなど):2万〜3万円
    • お土産・雑費:7,000〜1万2,000円
    • スパのパッケージ:1万~2万円
      合計目安:18万〜21万円

    タイのプーケットはリゾート地ゆえ、限定の食費やアクティビティ費用(離島に行く際はツアー参加が必須)がバンコクやチェンマイに比べて高めですが、ビーチリゾートならではの南国体験ができます。

    チェンマイは自然と伝統文化に触れられるエリアで、費用は比較的リーズナブルながら、象とふれあうエコツアーや、東南アジアの雰囲気が漂うナイトマーケット巡りなど、田舎ならではの素朴な楽しみ方が魅力です。

    タイ旅行1週間にかかる通信費用とは?通信費・Wi-Fi・SIMカード

    タイ旅行1週間にかかる通信費用とは?通信費・Wi-Fi・SIMカード

    タイ現地を旅行中は、通信手段の確保も事前に考えておきましょう。現地を歩いている中でナビの利用やレストラン検索、急な連絡手段として、スマホの電話、通信、インターネット環境は必須です。

    タイ旅行をより快適な滞在にするためにも、現地のSIMカードの調達やポケットWi-Fiをレンタルしておくなど、事前に準備してください。

    タイ現地SIMカードを使った節約術

    タイの空港や市内のコンビニでは、観光客向けのプリペイドSIMカードが簡単に購入できます。「7日間使い放題プラン」であれば300〜500バーツ(約1,200〜2,000円)程度で高速データ通信が利用可能です。使い方はSIMを差し替えるだけなので、初心者でも安心して利用できます。

    ちなみに、日本で通販などで買える数十か国で使える国際SIMは、通信速度が遅いためおすすめしません。

    ポケットWi-Fiレンタルは必要?使い分けのポイント

    現地でポケットWi-Fiをレンタルすれば、複数端末で同時接続できるため、家族旅行やグループ旅行には便利です。ただし、複数人で同時に使うとバッテリーの消耗やデータの消費が早いので、少し費用を出して無制限プランに申し込むといいでしょう。

    タイ旅行1週間プランの作り方|費用を抑えながら満喫するコツ

    タイ旅行1週間プランの作り方|費用を抑えながら満喫するコツ

    限られた1週間のタイ旅行では、できるだけたくさんの思い出を作りたいですよね。しかし、無理なスケジュールを組むと疲労がたまり、せっかくの旅が台無しになってしまうことも。

    無理なくスケジュールを立てるポイント

    あれもこれもと欲張ると、移動ばかりになってしまいます。1日の観光スポットは3〜4カ所に絞り、余裕を持った移動時間を確保することが大切です。

    また、ホテルはアクセスの良いエリアを選び、朝食付きプランを選択すれば、時間も食費も節約できます。疲れを感じたら無理せずカフェ休憩を挟み、タイならではのゆったりとした雰囲気を楽しみましょう。

    まとめ:タイ旅行1週間の費用は意外と安い!上手に節約して充実旅を実現

    タイ旅行の1週間は、航空券・宿泊・食費・交通費を上手に管理すれば、思ったよりも安く、そして豊かに楽しめることがわかりました。

    大幅に費用を節約したい場合は、フラッシュセールで航空券を確保し、食事はフードコートとレストランを併用することで予算を調整することができます。ポイントは「情報収集」と「計画力」。無理なく節約しながら、最高の1週間を過ごしてみてくださいね。

    Writer/この記事を書いた人

    著者の写真

    古川 悠紀
    トラベルライター

    FacebookInstagram

    大学卒業後、日本で販売店営業、外資(米国)メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとして東南アジアを周遊し、旅行・生活・経済の現地情報を発信。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム(アルク出版)」、「複住スタイル(英和出版)」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。