バンコク子連れ旅行の注意点。親が知っておきたい安全対策

タイのバンコクでの子連れ旅行を計画中の旅行者の中には、以下の疑問を抱えている人も多いでしょう。

• 子どもと一緒に安全にバンコクを旅行できるのか不安
• 現地の食事や水、気候にどう対応すればいいか知りたい
• 移動手段や宿泊先で気をつけるべきポイントがわからない

タイのバンコクは日本人旅行者に人気の魅力的な観光地ですが、子連れ旅行では安全面や食事の注意点などに気を配る必要があります。そこで、ここでは家族で安心して楽しむための旅行準備や、現地での具体的な注意点と対策について解説します。

バンコクの子連れ旅行の注意点。家族で安全に楽しむための基本情報

タイのバンコクは子連れの家族旅行でも楽しめる魅力的な観光都市です。しかし、現地では小さな子供を連れた事故なども多発しています。子連れ旅行者が安全に過ごすためには事前に現地事情をよく知っておくことが重要です。

まず、バンコクは大都市のため、交通量が多く、特に観光地周辺では人混みも激しくなります。子どもと一緒に移動する際は、子どもが迷子にならないように常に目を離さないことが大切です。

また、一部では交通ルールを守らないトゥクトゥクやバイクドライバーも少なくありません。横断歩道をわたるときも常に左右を注意してください。

バンコクの治安と子連れ旅行のリスク

バンコクは比較的安全な都市ですが、子ども連れだと注意が必要です。特に観光地やマーケットではスリや置き引きが発生することもあるため、貴重品の管理に気をつけましょう。スマホや現金を子どもに持たせることは避け、必要最低限の荷物で観光することが推奨されます。

また、念のため子供にぱっと見で高価に見える腕時計をさせるのも良くありませんので、できればバンコク滞在中は外しておくと安心でしょう。

子連れ旅行でのスケジュールの組み方

バンコクでの子連れ旅行は、無理のないスケジュールを立てることが重要です。バンコクは熱帯気候のため年間を通じて蒸し暑く、乾季雨季問わず日中の最高気温は30度を下回りません。

長時間の観光や移動は子どもにとって負担が大きいため、観光地巡りは1日1～2か所に絞り、観光と休憩をバランス良く組み合わせましょう。また、アジアティークやショッピングセンター、ホテルのプールなど、室内で過ごす時間を確保すると、子どももリラックスできます。

バンコクの子連れ旅行者が安全に遊べるエリアの紹介

バンコクの子連れ旅行者が安全に遊べる場所として、ルンピニー公園やシーライフバンコク・オーシャンワールドなどがおすすめです。

これらの場所は、子どもが楽しめるアクティビティが充実しており、家族でのんびり過ごすことができます。また、ショッピングモール内には子ども向けのプレイエリアもあるため、暑い日には屋内で遊ぶのも良い選択肢です。

バンコク子連れ旅行者のホテル選びの注意点とおすすめの選び方

バンコクの子連れ旅行において、快適なホテル選びは重要な要素です。バンコクには多くの子連れ向けホテルがありますが、安全で快適に過ごせる場所を選ぶことが大切です。

特にプール付きでキッズクラブや託児サービスがあるホテルは、子どもが楽しめるだけでなく、親もリラックスできるためおすすめです。

子ども用のプールやプレイエリアが完備されているホテルでは、家族全員がリラックスして過ごせます。ホテルの立地も重要で、観光地やショッピングモールに近い場所を選ぶことで、移動の負担を軽減できます。バンコク市内では、スクンビットエリアやサイアムエリアが特に子連れ旅行に適しています。

子連れにおすすめのファミリーホテルとは

バンコクには、子連れ旅行に最適なファミリーホテルが多数あります。例えば、サイアム ケンピンスキー ホテルは子ども用の浅いプールや託児サービスがあり、親もリラックスできるホテルです。また、オークラプレステージバンコクは、日本語対応のスタッフがおり、赤ちゃん用ベッドの貸し出しも行っています。

バンコク子連れ旅行者のホテル選びのポイント：立地と施設の充実度

ホテルを選ぶ際、観光地へのアクセスや家族向けの施設が充実しているかを確認することが重要です。バンコク市内であれば、BTSやMRTの駅に近いホテルが便利です。さらに、ショッピングモールや病院が近くにあると、万が一の時にも安心です。

プールやキッズクラブがあるホテルは、子どもが遊べる環境が整っており、親も安心して過ごせます。プールには必ず子ども用の浅いエリアがあるか、滑り台などの遊具があるか確認しておくと良いでしょう。また、ホテルのキッズクラブでは、子ども向けのアクティビティや託児サービスが提供されていることもあります。

バンコクの子連れ旅行者は料理にも注意！屋台やタイ料理はお腹を壊す

バンコクでは屋台やレストランでさまざまなタイ料理を楽しめますが、子連れの場合は食事に関する注意が必要です。生の野菜や魚介、加熱が不十分な食べ物は避けるべきです。

また、タイ料理には辛いものが多いので、普段食べ慣れていないスパイスが効いたタイ料理は、子供が胃腸を悪くしてお腹を壊す原因になります。子どもには辛さを控えた料理を選ぶと良いでしょう。また、屋台料理は魅力的ですが、清潔な店を選ぶことが大切です。

子どもに向けた安全な食事選びのコツ

タイ料理は基本的に辛いものが多いですが、スープや麺類など、辛さ控えめの料理もあります。例えば、クイッティアオ（米麺）や、カオマンガイ（鶏肉のせご飯）は、子どもにも食べやすく、安心して食べられる料理です。また、屋台では油の使いまわしが多いので、脂っこいものも避けるのが良いでしょう。

子供が楽しめるバンコクの観光スポットとアクティビティ

バンコク市内には、子どもも楽しめる観光スポットやアクティビティが豊富にあります。自然と触れ合える場所や動物園、水族館など、家族全員が楽しめる施設が充実しています。また、文化体験ができる場所もあり、タイの歴史や伝統に触れることができるのも魅力の一つです。

バンコクの子連れ旅行では、観光地を訪れる際に子どもの体力を考慮したスケジュールを立てることが大切です。また、乳幼児連れの場合はベビーカーの貸し出しや受け入れの有無や子供入場料も事前に確認しておくと良いでしょう。

バンコクの動物園や水族館での子ども向けアクティビティ

バンコクには、サファリワールドやシーライフバンコク・オーシャンワールドといった子どもが喜ぶアクティビティが揃った場所があります。サファリワールドでは、車で動物を観察するサファリツアーや、ショーを楽しむことができ、シーライフでは海の生き物を間近で見ることができます。どちらも家族全員で楽しめるスポットです。

子どもが遊べる公園や室内プレイエリア

バンコクには、ルンピニー公園などの広々とした公園があり、子どもがのびのびと遊べます。また、ショッピングモール内には室内のプレイエリアが設けられていることが多く、暑い日にはこうした場所でのんびり過ごすのも良いでしょう。例えば、サイアムパラゴンには広いキッズゾーンがあり、子どもたちが安全に遊べる場所として人気です。

文化体験を通じた学びのある観光スポット

バンコクでは、タイの歴史や文化に触れる観光地も豊富です。有名なワット・アルンやワット・ポーといった寺院を訪れることで、子どもたちは異文化を体験できます。

タイの伝統的なダンスショーや人形劇など、エンターテイメントも楽しむことができます。これらの体験は、ただ楽しいだけでなく、子どもにとって貴重な学びの場となるでしょう。

子連れ家族の注意点。バンコクでは暑さ対策と熱中症予防が重要

バンコクの気候は一年を通じて暑く、高温多湿のため子どもを連れての旅行では暑さ対策が欠かせません。特に日中の気温が30度を超えることが多いため、熱中症や日射病のリスクがあります。外出する際は、帽子や日焼け止め、こまめな水分補給が必須です。また、日中のピークタイムには、できるだけ屋内で過ごすようにしましょう。

タイの乾季（11月〜2月）は比較的過ごしやすい時期ですが、湿度は高いため、日中の外出時は特に注意が必要です。旅行中の健康を守るためにも、事前の準備と適切な対応が大切です。

バンコクの気候に合わせた服装の選び方

バンコクでは軽装が基本ですが、冷房が強めに設定されている場所も多いので、薄手の羽織物を持参すると便利です。また、屋外では通気性の良い服や帽子をかぶることをお勧めします。特に子どもは体温調節が難しいため、服装で温度を調整できるようにしましょう。

バンコクの子連れ旅行では日焼け止めと帽子の準備も怠りなく

タイの日差しは非常に強いため、子どもにも日焼け止めをしっかり塗ることが大切です。UVカット効果のある帽子やサングラスも役立ちます。屋外で遊ぶ時間が長い場合は、適度に室内で休憩を取りながら、熱中症を防ぐようにしましょう。

バンコクの子連れ家族の観光の注意点。盗難対策と注意点

バンコクは比較的安全な都市ですが、観光地や市場などの人が多い場所ではスリや置き引きが発生することがあります。子どもと一緒に旅行する際には、盗難に遭わないよう注意が必要です。

特にスマホや財布などの貴重品は常に身につけて管理し、バッグはチャック付きのものを使うことをおすすめします。また、観光中は子どもから目を離さないように心がけ、特に混雑している場所では手をつなぐようにしましょう。

大人だけの旅行と違い、子どもが関わることで予期せぬ事態が発生しやすいため、事前に対策を講じることで安心して観光を楽しむことができます。

子どもの貴重品管理と注意点

子どもにスマホや現金を持たせるのは避け、親がしっかり管理するようにしましょう。また、子ども用の小さなバッグには、盗まれても問題のないものだけを入れておくのがベストです。バンコクの人混みでは、子どもが混雑に巻き込まれないよう、しっかり手をつないで移動しましょう。

バンコクのホテルプールの子連れ旅行者の注意すべきポイント

バンコクの多くのホテルにはプールが完備されていますが、子どもと一緒に利用する際は安全に関する注意が必要です。特に、プールでの事故やトラブルは避けるために、親が常に監視することが求められます。タイでは、プールの規制が日本ほど厳しくない場合もあるため、注意を怠らないことが重要です。

また、ホテルのプールを選ぶ際は、子ども用の浅いプールがあるか、滑り台などの遊具が設置されているかを確認することで、子どもが安全に楽しめる環境を整えることができます。プールでの遊びは楽しい時間ですが、事故を防ぐためには細心の注意が必要です。

プールでの事故防止のための監視の重要性

ホテルのプールは監視員がいない場合もあるため、親が責任を持って監視する必要があります。また、プールの吸引口には注意が必要で、万が一子どもが吸い込まれないように、必ず大人が一緒に泳ぐようにしましょう。

バンコク子連れ旅行のまとめ：親が知っておきたい安全対策と注意点

今回はバンコクの子連れ旅行において、親が注意すべきポイントと安全対策について紹介しました。バンコクの暑さや治安、食事に関するリスクを事前に把握しておくことで、安心して旅行を楽しめます。特に盗難やプール事故への対策は、家族全員が安全に過ごすために重要です。

子ども連れでも安心して旅行を楽しむために、事前準備をしっかりと行い、現地でのトラブルを未然に防ぎましょう。

Writer／この記事を書いた人

古川 悠紀
トラベルライター

大学卒業後、日本で販売店営業、外資（米国）メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとしてベトナムを中心に東南アジアの旅行・生活・経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム（アルク出版）」、「複住スタイル（英和出版）」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。