【バンコク】Grabで快適移動！使い方と料金の全ガイド

バンコクでの移動手段は大きく分けてタクシー、トゥクトゥク、Grabの3つとなります。
タクシーやトゥクトゥクは古くから日本人旅行者の主要移動手段でしたが、ぼったくりが怖い、ドライバーとのコミュニケーションが心配といった不安材料が昔からありました。

今回紹介するGrabなら、料金が事前に確定するためぼったくり被害に遭うこともありません。クレジットカードでの支払いも可能なので、こうした悩みを一気に解消できます。

そこで、ここではバンコクでGrabを利用する際の基本的な使い方から、料金の確認方法、安全に利用するためのポイントを詳しく紹介します。これを読めば、バンコクでの移動がより快適でスムーズになるはずです。

この記事のポイントと結論

• Grabは料金が事前に確定され、ぼったくりの心配がない
• 雨の日や深夜は配車が難しく、料金が上がることがある
• 空港やホテルからの利用も簡単で、安全に使える
• 現地のインターネット接続を確保しておくと便利

バンコクでGrabを使う前に知っておきたいこと

タイのバンコクは東南アジアの中でも交通が混雑しやすい都市の一つです。特にタクシーを利用する際に、メーターを使わない、料金を上乗せされる、遠回りされるなどのトラブルに遭うことがあるため、Grabという配車アプリの利用が旅行者の間で急速に広がっています。

Grabはスマートフォンを使って簡単に配車を依頼できるアプリで、料金の事前確認やキャッシュレス決済が可能です。これにより、ぼったくりや言語の壁を気にせずに、安心して移動することができます。

Grabを使う際は、事前にスマホでアプリをインストールし、バンコク市内で利用できるインターネット環境を整えておくことが重要です。また、空港や主要な観光地でも利用できるため、空港からホテルまでの移動にも最適です。

ただし、GPSマップや常時スマホアプリを起動するため、屋外でネット環境が必要です。バンコク現地でSIMカードを調達するか、ポケットWi-Fiを持参して屋外のネット接続を確保しておくといいでしょう。

Grabとはどんなアプリか？

Grabは東南アジア全域で使われる配車アプリで、タクシーやバイクタクシー、SUVなどの車種を選択して配車を依頼できます。料金はアプリで事前に確認でき、到着時間の目安も表示されるため、効率よく移動が可能です。

日本では法律上一般人がタクシーのように人を乗せるのは現状難しいようですが、東南アジアやアメリカではGrabが配車アプリの象徴として普及しています。

バンコク旅行者に便利なGrabとタクシーの違い

タクシーではメーター料金が適用されるため、目的地までいくらかかるのかが分かりません。また、バンコク市内ではメーターを改造したターボメーターが流行っていますし、わざと遠回りして料金をつり上げるタクシードライバーもいます。

一方で、Grabでは事前に料金が確定するため、乗車後に追加料金を請求される心配がありません。特にバンコクでは、Grabの方が安全で使いやすいとされています。

バンコクでのGrabの普及率と郊外事情

バンコクではGrabが非常に普及しており、現地のタクシーよりも多くの利用者に支持されています。特に外国人旅行者にとって、英語対応のインターフェースと確実な料金表示が魅力です。

ただし、Grabが普及しているのは基本的にバンコクを含む都会に限定され、田舎や郊外に行くとGrabを見つけるのは骨が折れるため、一般のタクシー移動がまだまだメインとなります。

Grabアプリの登録と利用開始方法

日本人旅行者がタイのバンコク市内でGrabアプリを使うには、まずスマートフォンにアプリをダウンロードし、登録を完了する必要があります。登録には電話番号が必要で、認証コードを受け取ることでアカウントが有効化されるので、日本で登録しておくと良いでしょう。

Grabアプリの登録は非常にシンプルで、FacebookやGoogleアカウントを使ったログインも可能です。ログイン後は、個人情報や支払い方法を設定するだけで、すぐに配車を依頼することができます。

初回利用に必要な設定：クレジットカードを登録しておこう

Grabアプリの初回利用時には、支払い方法を現金、クレジットカード、またはGrabPayから選ぶことができます。クレジットカード支払いを選択すれば現金のやりとりがないので、こちらを利用することをおすすめします。

クレジットカードの登録も日本にいるうちに済ませておきましょう（バンコク（海外）で登録しようとすると弾かれることがあります）。

バンコク旅行者向けGrabの使い方の実際の流れ

バンコク市内でGrabを利用するのは非常に簡単です。以下に流れをステップ別で紹介します。

次に、配車依頼が確定すると、ドライバーの情報と到着予定時刻が表示されます。ドライバーが到着したら、車両のナンバープレートを確認し、間違いなく自分が呼んだ車両であることを確認します。

移動が完了したら、アプリで料金が自動的に決済されます。現金払いの場合も事前に確定した料金を支払えばよいため、ぼったくりの心配がありません。乗車後にドライバーを評価することも可能で、良いサービスを受けた場合はチップを渡すこともできます。

STEP.1　目的地の入力からドライバー合流まで

まず目的地とピックアップ場所をアプリに入力し、希望する車両の種類（タクシー、バイク、SUVなど）を選択します。ピックアップ場所は基本は現在地となるかと思いますが、地図上はGPSで既に現在地がマッピングされているので、目的地だけを入力すれば良いです。

その後希望する車種を選択します。車両を確定すると料金が表示されますので、問題ないなら続けてタップすると、自動的にマップ上で配車ドライバーを探してくれます。ドライバーが見つかったらドライバーが到着するまでの時間が表示されます。

画面上にドライバーの車両のナンバーが表示されているので、ドライバーが到着してナンバー通りであれば乗車しましょう。

STEP.2　乗車中の注意点と到着後の支払いと評価方法

移動中は念のためスマホ画面上のマップでルート通りに走っているか確かめるのも良いでしょう。ただ、ドライバーの多くはルートから外れて路地を走ったり、地元民が知っている近道などを走るので、決していつもルート通りとはなりません。

目的地に到着したら事前に確定した料金を支払います。クレジットカードやGrabPayを利用する場合は、支払いは自動で行われます。支払い後に、ドライバーのサービスを評価することができます。

ドライバーにチップは必要？「チップくれ」と言われた際の考え方

基本的にGrabのドライバーにチップは不要です。ただし、途中でコンビニやトイレ休憩に寄ってもらったり、ホテルに忘れ物をして一回ホテルに戻ってもらったり、普通の人が嫌がるような大きな荷物を持っている場合は、日本円で100円程度わたすと喜んでくれます。

バンコクでGrabを利用時の困ったときの豆知識とポイント

Grabを利用する際のプチトラブルとして、「ドライバーがピックアップ場所を見つけられない」こともあります。その際は、スマホアプリ内のチャット機能や通話機能を活用して、目印などを伝えるとスムーズです。

住所だけでなく、「スタバの前に立っている」、「セブンイレブンの前にいる」と目印を伝えるのがおすすめです。

到着したGrabドライバーの顔が違う場合

Grabは原則1人1アカウントですが、タイ人の中には複数人で同一アカウントを使いまわす人もいます。車両ナンバーが合っていればトラブルに巻き込まれることはないと思いますが、不安な場合は乗車せずにキャンセルしましょう。相手は多少怒るかもしれませんが、自分の身を守るためです。

ちなみに評価を星1にしたり、キャンセル理由を入力すればGrabが運転手に連絡をとり、場合によってはアカウント停止処分にします。そのため、ほとんどのGrabドライバーは親切です。

バンコクのスワンナプーム国際空港やホテルからのGrabの利用方法

バンコク旅行者はスワンナプーム国際空港やホテルからもGrabが便利に利用できます。空港から市内への移動には、公共交通機関やタクシーよりもGrabを利用する方が安心です。事前に料金が確定するため、到着後すぐに移動でき、料金トラブルも回避できます。また、Grabでは車種を選べるため、荷物が多い場合や大人数での移動にも対応可能です。

空港では、指定のピックアップ場所が決まっているため、アプリで確認し、正しい場所で待機することが大切です。ホテルからの利用時も、事前にロビーなどで待機しておくとスムーズに合流できます。

ホテルからの移動時に便利な設定

ホテルからGrabを利用する際は、事前にアプリでホテル名を登録し、ドライバーが正確に位置を把握できるようにしましょう。特に大きなホテルでは、入り口が複数あるため、正確な場所を指定するとトラブルを避けられます。

空港でのGrab利用時に注意すべき点

空港から市内に向かう際、高速道路を利用する場合があり、その際は高速料金が別途発生します。アプリで確認するか、ドライバーに確認しておくと良いでしょう。

バンコクでGrabを利用。ラッシュアワーや雨の日は料金が上がる

Grabの料金は需要が高まると自動的に増加する仕組みになっています。特にラッシュアワーや雨の日、または深夜の時間帯には、通常の料金よりも割高になることがよくあります。これを「ダイナミックプライシング」と呼び、ピーク時に配車を依頼する際は料金が高くなる可能性があることを理解しておきましょう。

ただし、アプリ内で料金が確定する前にこの増加分が表示されるため、事前に確認しておけば驚くことはありません。旅行者にとっては、料金が事前に確認できるという点で安心です。

ラッシュアワーの料金増加理由とは？

ラッシュアワーでは、需要が急増するため、料金もそれに応じて高くなります。特に朝や夕方の通勤時間帯は、事前に料金を確認してから依頼すると良いでしょう。

雨の日や深夜に配車が難しい理由

雨の日や深夜は、ドライバーの数が減少することが多く、配車が難しくなることがあります。また、この時間帯では需要が増えるため、料金も高くなる傾向があります。

その場合はGrabではなく流しのタクシーを呼んだ方がストレスなく移動できます。

バイクやSUVなどGrabの車種選びのコツ

Grabでは、さまざまな車種が選べます。1人での移動ならばGrabBikeが最もコストパフォーマンスが良く、交通渋滞を避けることができる点が特徴です。一方、大人数や荷物が多い場合は、GrabVanやGrabSUVが便利です。

GrabBikeで渋滞を回避する方法

バンコクの交通渋滞は有名ですが、GrabBikeを使うことでバイクの利点を活かし、車の間を縫って迅速に目的地へ到着できます。料金も安く、特に1人での移動に適しています。

車種による料金の違い

Grabでは、車種によって料金が異なります。GrabBikeは最も安く、GrabSUVやVanは高めの料金設定になっています。配車時に車種を選ぶことで、予算に応じた移動が可能です。

ただし、乗車人数をオーバーすることは禁止されているので、予算を節約したいからといって小さな車を手配してぎゅうぎゅう詰めで乗らないようにしてください。

バンコクでGrabを利用する際に押さえておきたいポイント

今回の記事では、バンコクでGrabを使った快適で安全な移動方法について紹介しました。

Grabを賢く使って、バンコクでの移動を快適に楽しんでください。この記事があなたの旅をサポートできることを願っています！

Writer／この記事を書いた人

古川 悠紀
トラベルライター

大学卒業後、日本で販売店営業、外資（米国）メーカー勤務を経て2011年にベトナムのホーチミンに移住。トラベルライターとしてベトナムを中心に東南アジアの旅行・生活・経済の記事を請け負う。実績にAll About、阪急交通社、自著「ベトナムとビジネスをするための鉄則 55」、寄稿「トリコガイドベトナム（アルク出版）」、「複住スタイル（英和出版）」、下川裕治著/編に記事の寄稿等がある。