シェムリアップ旅行最大の観光スポット「アンコールワット」
一生のうちに一度はみておきたい世界遺産として名高い「アンコールワット」。カンボジアのシェムリアップの市街中心にある大規模遺跡寺院で、毎日世界中から大勢の観光客が絶えることがありせん。ここでは、世界遺産「アンコールワット」の魅力をご案内。改めてその価値を実感することができます。
パブストリートからトゥクトゥクで15分
「アンコールワット」を含むアンコール遺跡群があるのは、カンボジア最大の観光地シェムリアップ。旅行者は町の中心にあるパブストリートを拠点にして、世界遺産に指定されている遺跡を見てまわることになります。その内、アンコールワットがあるのは、パブストリートから北に約16kmくらい離れたところ。
ツアーバスやトゥクトゥクなど、幾つかのアクセス方法があります。個人ガイドもつけることも可能です。
世界遺産「アンコール・ワット」の概要と歴史
カンボジア・シェムリアップにある世界遺産「アンコールワット」は、クメール王朝の古代遺跡群の中に建っている古代寺院。12世紀、当時の王だったスールヤヴァルマン2世によって、重要な礼拝所および霊廟として建造されたものです。
ヒンドゥー教の神・ヴィシヌに捧げられ、王の死後には、王を祀る霊廟となりました。寺院全体の面積は約200ha。東京ドームの約15個分もの広さを持っています。アンコール遺跡群のなかでも、最大の規模を誇る宗教寺院で、クメール美術の集大成ともいわれています。
ヒンドゥ教の宇宙観を表現していて、神秘的な雰囲気が満ち溢れています。中央部に近づくほど高くなるのが特徴。中央の5基の祠堂は、ヒンドゥー神話のヴィシヌが降臨するとされている須弥山。周囲の壁は、ヒマラヤの霊峰を、環濠は無限の海を象徴しているそうです。
9〜15世紀に繁栄したアンコール王朝
今でこそアンコール遺跡の周辺は、熱帯雨林の森に覆われていますが、アンコール王朝が繁栄していた9世紀〜15世紀には、インドシナ半島の多くを支配していた巨大な王国がありました。
その最盛期には、北はラオスから、南はベトナム・ホーチミン、東はベトナム中部、西はタイ・アユタヤまで、アンコールの都への道が整備されていたそう。そして、多くの人や物などが活発に行き来していたのです。
そんなアンコール王朝の繁栄を今に伝えているもののシンボル的が、クメール芸術の至宝ともいれている巨大な寺院「アンコールワット」。
じっさいにこの寺院を目にしてみると、当時の建築技術の高さや、クメール芸術の素晴らしさを存分に感じ取ることができるでしょう。
絶景や朝日などが素晴らしい世界遺産
この神秘的な寺院の正門は、壮大なゴプラ(塔門)。それをくぐって中に入ると、そこには美しい中庭が広がっています。また、経蔵 (図書館) がいくつも立ち並び、「ラーマヤーナ」や「マハーバーラタ」などの叙情詩を描いた巨大なレリーフで埋め尽くされています。
急な階段を昇っていく第3回廊はとくに神聖な場所。かつてここには、ごく一部の人間にしか上がることを許されなかったと言われています。肩の出た服装や短パン、帽子などの着用はNG。ここから見下ろす遺跡の全貌とその先に続いている密林の眺めは、まさに絶景のひとこと。
アンコールワットの人気ツアー「朝日鑑賞」に参加しよう
是非おすすめしたいのが、「アンコールワットの朝日鑑賞ツアー」。アンコールワットの背後から昇る朝日を眺めることができます。
日の出鑑賞ができるスポットはツアーガイドによって異なり、ガイドそれぞれが「ここからの眺めが一番美しい」という場所に案内してくれます。日の入り前のまだ薄暗い時間に行くため、辺りは暗いので懐中電灯を持っていくと便利です。スマホのライトでも可。
シェムリアップ旅行最大の観光スポットとして
一生に一度は行ってみたい世界遺産「アンコールワット」。その知名度にふさわしい、とても魅力的な観光スポットとなっています。入場には「アンコール遺跡群」の入場チケットの購入が必要。1日パスチケットとなります。また、最上部に行くためには、長くて急な階段を昇る必要があるので、シューズなどで訪れるのをおすすめします。
また、アンコールワットの敷地をでたところにはギフトショップがあります。ここでは、地元の工芸品の数々を購入することが可能です。これらをお土産ものとして買ってかえるのもおすすめ。また、その周囲には、軽食を売っている屋台もあるので、小腹を満たすのにぴったりです。
観光情報
アンコールワット Angkor Wat
住所:Angkor Ruins. Siem Reap
営業時間:6:30~17:30(朝日鑑賞は西塔門の手前まで)
アクセス:パブストリートから車で約15分