シェムリアップの夕日スポット「プレループ」
シェムリアップのサンセットスポットとして人気の「プレループ」。ヒンドゥー教の巨大な遺跡で、当時は火葬場として使われていました。アンコール王朝最後のれんが建築を御覧ください。
多くの魅力ある遺跡があるシェムリアップの世界遺産。その中でもアンコールワットやアンコールトムが有名どころですが、それ以外にも必見の観光スポットがたくさんあります。ここでご案内する「プレループ」は、建造物としての魅力もさることながら、サンセットが絶景の観光スポットです。
パブストリートからトゥクトゥクで30分
アンコール遺跡のひとつ「プレループ」があるのは、アンコールトムの東に位置する東メボンの南あたり。観光の拠点となる町・シェムリアップから約20kmくらいの距離のところ。アンコール遺跡群からは少し離れたところにあり、その周辺はゆったりとした時間が流れています。
ツアーに参加するほか、個人で行くならトゥクトゥクをチャーターするのがいいでしょう。
ヒンドゥー教寺院「プレループ」遺跡の概要
カンボジア・シェムリアップにあるアンコール遺跡のひとつのヒンドゥー教寺院「プレループ」。かつてこの寺院の境内では、火葬が行われていました。「プレ」とは「変化」、「ループ」とは「体」を意味していて、この名前はここが火葬の場であることに由来していると言われています。
「プレループ」は、961年にラージェンドラヴァルマン王によって建造されたヒンドゥー教寺院です。この王は首都をコー・ケーからアンコールに戻した人物で、首都がアンコールに戻ってたときに最初に作られた国家寺院が「プレ・ループ」なのだそう。
「プレループ」の構造と建築様式
「プレループ」の建築様式は、コー・ケー様式からバンテアイ・スレイ様式への移行時期にあたるもの。ピラミッド型の寺院です。
この寺院全体の大きさは、東西に127メートル、南北に117メートル。三層の基壇が重ねられていて、それを登ると四方に祠堂があります。それに囲まれるように二層の基壇が重なって、最上層には中央の祠堂がそびえ立つという構造をしています。
主に使われている建材はレンガとラテライト。最上部の五基塔にはレリーフ、東西南北にはヒンドゥー教のシバ神を守護する獣神であるシンハが佇んでいます。東南側の祠堂には象にのったインドラ神、南西側にはイノシシの顔をした珍しいデバターも。
中央伽藍には、死者を荼毘に付すのに使っていた石槽があります。ここで死者を荼毘に付してから、その灰で死者を描く儀式が行われていたそう。
絶景の夕日が楽しめる人気の観光スポット
このヒンドゥー教寺院「プレループ」の見どころは、最上層から見渡せるカンボジアの絶景。とくに夕日の時間帯は最高のサンセットを眺めることができます。ここからアンコールワットも眺められることも大きな魅力のひとつ。そのため夕日どきには、多くの観光客が上層を目指して急勾配を登っていきます。
遺跡としてはシンプルですが、とても存在感のある人気の観光スポットです。
夕日時をめがけて行くのもおすすめ!
アンコール遺跡のひとつ「プレループ」。その名前の由来や建築様式など、遺跡好きにはたまらない観光スポットとなっています。アンコール遺跡共通入場券で入場可能。
また、シェムリアップでも有数の夕日の絶景ポイントであることも魅力です。ぜひその美しい平原とアンコール・ワットに沈む美しい夕日の風景を堪能してみてください。サンライズはアンコール・ワットで、サンセットはこの「プレループ」で見るのがおすすめです。
観光情報
プレループ Pre Rup
住所:Prasat Pre Roup. Siem Reap
営業時間:5:30〜17:30
アクセス:パブストリートからトゥクトゥクで30分